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ツンデレおばさんに、ドイツはまだまだ解せないと思わされた出来事

久しぶりにnoteを書いてみます。なぜなら、そこそこ長い時間ドイツという地で過ごしてきたけれど、まだまだドイツ人のことがよくわからない、と思わせられる出来事があったからです。

聞いてくれますか。

駅インフォメーションセンターのおばさん

ある日、私は定期券を買うためにベルリンにある大きめな電車駅のインフォメーションカウンターに行きました。

定期券を買うため、と書きましたが、本当はオンラインで定期券を購入していたのですが、1ヶ月以上先の再来月からしか有効ではないので、インフォメーションセンターで、来月1ヶ月分の定期券を発行してもらおうという狙いでした。

インターネットで事前に調べたところ、駅にあるインフォメーションセンターに行けば、そういうこともやってくれる、という情報を得たので。

インフォメーションセンターに行ったのは、平日の昼時ですが、長蛇の列。それでも、列はサクサクと進み、15分くらいで私の番になりました。

私を担当してくれたのは、中年のおばさん。最初の印象は肝心!できるだけ爽やかに挨拶をし、本題に移ります。

すると、

おばさん「もう定期券をオンラインで購入したんでしょ。来月の分の定期券だけなんて買えないわよ。」

私「え・・。(手続きがスムーズに行くとは思っていなかったけれど、ここで出鼻を挫かれるとは思ってなかったああ!)」

おばさん「オンラインで購入した定期券をキャンセルしたら、来月からの定期券発行してあげる。」

私「本当ですか!」

おばさん「さあ、早くキャンセルして。」

私「(・・・え、私が自分でキャンセルするの。)」

おばさんにそう言われてしまったら、自分でやるしかない。慌ててスマートフォンを取り出し、キャンセルの手続きを調べ始めました。

あたふたしている私を1分くらい傍観したのち、おばさんが一言。

おばさん「契約番号を見せてちょうだい!」

そして、契約番号を元に、おばさんの前にあるどデカいパソコンで定期券のキャンセル手続きと、新しい定期券の発行手続きをしてくれたのでした。

意地悪なおばさんかと思いきや・・

社内のシステムで簡単にキャンセルできるのに、客に自分でキャンセルさせようとする謎の行動。私が、明らかに外国人だから、ちょっと意地悪をしたのか。それでも、ドイツ人にも同じようことをするのか?それは分かりません。

あーあ、意地悪なおばさんに当たっちゃった。ツイテナイなあ、今日は。

そうこうするうちに、定期券の手続きが全て終了。来月から使える定期券を受け取り、意地悪っぽいことをされたとはいえ、面倒な手続きをしてくれたおばさんに感謝の気持ちを伝えると・・。

おばさん「Einen schönen Tag noch! (良い1日を!)」と満面の笑みで言ってくれたではないですか!

ドイツでこういった公共の働く人が、客に笑顔を向けることが経験上ほとんどなかったので、びっくりしちゃいました。

最初にちょびっと意地悪されたのに、最後には笑顔を見せてくれたドイツ人おばさん。冷ためな人が結構多いドイツ(特にベルリン)。時々、急に笑顔で挨拶をされたり、かなり愛想の良い人に会ったりすると、良い気分になったりします。

しかし、今回はお腹に蹴りを入れられ、その後何故か指圧マッサージを施されたような。飴と鞭というか。なんか変な感じが残りました。

こういうこと、経験されたことありますか?

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