君にとって初めてのクリスマス
我が家では、クリスマスもその直後に息つく間もなくやってくるお正月も、全力でしっかりとお祝いする予定である。去年までは、そこまで気合いを入れていなかったのだが、今年は事情が違う。
何故なら、今年息子が家族として加わったからだ。彼は、スペイン人と日本人の両親を持つ。
だから、息子には、クリスマスもお正月も、つまりスペインと日本の文化を同じくらい大切にして欲しいし、味わって欲しいのだ。
カトリック教徒が多いスペインでは、クリスマスは年の一大行事。夫と家族は、敬虔なカトリック教徒というわけではなく、教会にもいかないけれど、クリスマスに家族で過ごすことは大事にしている。
クリスマスツリーとベレン(イエス・キリスト生誕の再現するジオラマ。スペインでは、クリスマス時期になると、自宅や公共空間にベレンが飾られる。)を自宅に飾り、豪勢な食事にクリスマス時期のお菓子をたらふく食べるのだ。もちろん、クリスマスプレゼントも用意し、それぞれ贈りあう。
スペインで初めてのクリスマスを迎える時、私にはクリスマスプレゼントを用意しなくても良いと言ったら、スペインの家族全員にドン引きされた。
クリスマスプレゼント不要はスペインの家族一同に却下されたため、プレゼントにAmazonギフト券が欲しい、とお願いしたところ、夫が一言。「夢がないね・・。」
話が逸れてしまったが、スペインには各家庭それぞれクリスマスの過ごし方が決まっている、という事だ。お正月の過ごし方が一律決まっているわけではなく、家庭ごとに慣習があるのと同じである。
今年は、クリスマスをスペインにいる家族と過ごすことはできないので、ドイツにて家族3人で過ごすことになる。
彼にとって初めてのクリスマスが、まだ小さい記憶に残らないとはいえ、さみしいものにならないように、あたたかいものになるようにしなくては。
そのため、ちょっと奮発して大きめクリスマスツリーを買った。イルミネーションの灯りを点したら、食い入る様に見つめていた息子。
用意してあるプレゼントは、息子の目につかないところに隠してある。オンラインで購入したプレゼントが自宅に届いた時、プレゼントが息子の目に入りそうになった。
すかさず、スペイン人夫がプレゼントを隠していた。やはり、スペイン人のクリスマスにかける本気度には、敵わない。
息子にとって、初めてのクリスマス、喜んでくれるかな。
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