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トスカーナ州 カルミニャーノ「テヌータ・ディ・カペッツァーナ」ワイナリーへ
さて、ここまで≪ACQUA DELL'ELBA≫について触れてきましたが、
小休憩?ということで!今回は少し話題を変えて、
心に残るイタリアでの思い出を書きたいと思います。
前回の記事に出てきたホテルアルバーニに滞在した2018年の夏。
そこから数年前、私はフィレンツェに短期の語学・ピアノ留学へ行った際、とある画廊で母へのお土産として一枚の絵を購入した。
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それはトスカーナの田舎を象徴するような風景画で、
絵の裏に記されたCarmignano(カルミニャーノ)の文字に胸がときめいた。
その絵を日本に持ち帰り、母と共に「いつかこの風景を実際に見に行けたらいいね」と何気なく話していたのだが、
まさかそれが現実に!
母と二人でトスカーナへ行くことになり、私はすぐさまカルミニャーノについて調べた。
そして『カペッツァーナ』のワイナリーがあることを知り、ワイン好きの私たちは何の迷いもなくそこへ行くことを即決した。
2018年の夏、フィレンツェのホテルアルバーニを出発し西へ30分ほど車を走らせたところで、
念願だったカルミニャーノのあの絵の風景に出会うことができた。
圧巻だった。
目の前に広がる、波打つ緑の大海原、のびのびと育つ草木、心地よい山風、
すべてが絵に描かれている通り、そして空気までもが想像していたままの姿に心から感動した。
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そんな大自然の中に佇む『テヌータ・ディ・カペッツァーナ』は、
かつてルネサンス期に東方貿易と金融業で台頭したフィレンツェの名家であるメディチ家と親交のあったボナコッシ伯爵家所有の歴史あるワイナリーで、
その深い絆を示すように、両家の家紋を組み合わせた紋章が掲げられていた。
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ワイナリーでは、醸造方法や熟成方法、葡萄の品種などを丁寧に説明してくれ、
併設されているレストランのテラスでの試飲はカルミニャーノの雄大な自然を目の前に、
今まで飲んだどのワインよりも格段に美味しく感じられた。
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ショップには洗練されたデザインのボトルが並び、
また、コルクを使ったウォールアートやインテリアデコレーションにも見惚れてしまう。
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フィレンツェから僅か30分程の近さで、このような美しい景色と歴史あるワイナリーを楽しむことができるとは、
なんだか自分たちだけの秘境を見付けたようで、カルミニャーノの街が一瞬で好きになった。
壮大な自然が織りなす美しい景色と、
心地よい風に吹かれながら自然の温かさに包まれ
心も体も満たされるひと時だった。
一枚の絵画をきっかけに、素晴らしい出会いと体験ができたことは、
私たち母娘にとって心に残る特別な思い出となった。
必ずまた訪れたいと思う。
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今後もイタリアの思い出はちょこちょこ記していきますね。
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