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好きなアニメはコンプレックスの裏返し

好きなアニメを挙げてみると…


ふと「人生で一番面白かったアニメは何だろう」と考えたことがあった。

アニメは様々な側面からできているから、オタクにとってこの質問は案外難しい。私はこの答えを探すべく、視聴済みの全アニメを集計したことがある。

そして、好きなアニメを知った時、私の人生に欠けているものを知った。

【お気に入りTOP10(順不同)】
・ゆるキャン△
・青ブタ
・Just Because!
・夏目友人帳
・おおきく振りかぶって
・響け!ユーフォニアム
・氷菓
・宇宙よりも遠い場所
・月がきれい
・映画冴えかのFine

お気に入りアニメ

自分でも笑っちゃうぐらい全部のアニメが高校生

「あ、青春に大事な忘れ物があるんだ…」

エクセルに並ぶこの羅列を見て、そう思ってしまった。

振り返ってみれば心当たりばかり。目を逸らしてきた過去で紛れもない現実の話だ。自分に足りなかった何かを、アニメは埋めてくれていた。

以上より、好きなアニメ=コンプレックスと言える。

私の場合は、青春コンプレックスと言うのかもしれない。

心当たりがありすぎる生活


不足しているのは「青春」というのは分かり切った答えだ。
作品をもう少し細かく見ると、以下のように分類できる。

・穏やかな生活(3)
・恋愛(4)
・好きなことに打ち込む(3)

私の場合は、高校生活を勉強や部活に捧げていた。それも一つの青春と呼べるが、隣の芝は青く見えるもの。

くだらない日常を過ごしたり、恋愛をしてみたり、好きなことに時間を使うことを全くしない生活だった。必然的に欠落が生まれる。

その欠落に、私が愛する作品たちが入り込んでしまったのだろう。

高校生活


もう少し深掘ってみる。
私の場合は、「できなかった」ではなく、「捨てた」という表現が正しい。誰しも大谷翔平みたいに、全部できるわけじゃないから、捨てざる負えなかったのだ。

・穏やかな生活を捨てて厳しい部活に入った。
・恋愛を捨てて部活と勉強に捧げた。
・好きなことを捨てて、嫌いなことに対して努力した。

自ら道を捨てたから、コンプレックスが生まれているのだと思う。

私の場合は、過去という強大な敵が相手になる。だから、アニメに泣きついたのは必然的な未来なのだろう。

コンプレックスだとしても、アニメが好き


好きなアニメ=コンプレックス

これは全員に当てはまる定義ではない。私なりの見解に過ぎないので、参考程度に聞いてもらえたら嬉しい。

だが、好きなアニメがコンプレックスの象徴であることは、幸せと呼べるはずだ。

コンプレックスがあるから愛する作品たちに出会えた。むしろ、オタクとしては100点の人生を歩んでいる。

今までの経験は、アニメを楽しむための下準備に過ぎない。

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