好きなアニメはコンプレックスの裏返し
好きなアニメを挙げてみると…
ふと「人生で一番面白かったアニメは何だろう」と考えたことがあった。
アニメは様々な側面からできているから、オタクにとってこの質問は案外難しい。私はこの答えを探すべく、視聴済みの全アニメを集計したことがある。
そして、好きなアニメを知った時、私の人生に欠けているものを知った。
自分でも笑っちゃうぐらい全部のアニメが高校生。
「あ、青春に大事な忘れ物があるんだ…」
エクセルに並ぶこの羅列を見て、そう思ってしまった。
振り返ってみれば心当たりばかり。目を逸らしてきた過去で紛れもない現実の話だ。自分に足りなかった何かを、アニメは埋めてくれていた。
以上より、好きなアニメ=コンプレックスと言える。
私の場合は、青春コンプレックスと言うのかもしれない。
心当たりがありすぎる生活
不足しているのは「青春」というのは分かり切った答えだ。
作品をもう少し細かく見ると、以下のように分類できる。
私の場合は、高校生活を勉強や部活に捧げていた。それも一つの青春と呼べるが、隣の芝は青く見えるもの。
くだらない日常を過ごしたり、恋愛をしてみたり、好きなことに時間を使うことを全くしない生活だった。必然的に欠落が生まれる。
その欠落に、私が愛する作品たちが入り込んでしまったのだろう。
高校生活
もう少し深掘ってみる。
私の場合は、「できなかった」ではなく、「捨てた」という表現が正しい。誰しも大谷翔平みたいに、全部できるわけじゃないから、捨てざる負えなかったのだ。
自ら道を捨てたから、コンプレックスが生まれているのだと思う。
私の場合は、過去という強大な敵が相手になる。だから、アニメに泣きついたのは必然的な未来なのだろう。
コンプレックスだとしても、アニメが好き
好きなアニメ=コンプレックス
これは全員に当てはまる定義ではない。私なりの見解に過ぎないので、参考程度に聞いてもらえたら嬉しい。
だが、好きなアニメがコンプレックスの象徴であることは、幸せと呼べるはずだ。
コンプレックスがあるから愛する作品たちに出会えた。むしろ、オタクとしては100点の人生を歩んでいる。
今までの経験は、アニメを楽しむための下準備に過ぎない。
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