東京2020招致の意義
国枝選手の金メダルや、車いすバスケ男子の銀メダル、マラソン道下選手の金メダル、その他バドミントンなどでも最終日までメダルラッシュで、パラリンピックもオリンピック同様に楽しませてもらった。
このコロナ禍で、オリンピックもパラリンピックも出場した選手には本当に頭が下がる。もちろんこの1年に救われた選手も多くいただろうけど、"4年に一度"に照準を合わせてる選手にとって、1年延期は常人の想像以上にモチベーションもコンディションも維持が困難なことだったと思うし、自国開催のプレッシャーの中、誹謗中傷にまで晒された選手たちは本当に大変な戦いだったと思うし、そのひたむきな姿勢に心からの敬意を表したい。
この大会が(賛否はあれど)成功裡に終わった一方で、車いすバスケの解説の方がおっしゃっていた「ここまで多くの方にサポートして頂いたからこその今回の結果。これからもどうかサポートをよろしくお願いします。」という趣旨のコメントには考えさせられるものがあった。
パラリンピックの競技は通常のスポーツ施設ではなかなか練習が出来ないと聞く。車いすバスケやテニスも体育館やコートを傷付けるからと、かなり制約を受けているとされるし、今朝行われた車いすマラソンなどはやはりロードでの実地練習は難しく、室内での練習を強いられることも多いそうだ。
せっかくの地元開催で、過去の大会よりもパラリンピック競技への注目度は高まったはずだ。各競技団体やスポーツ庁は、これを一時的なもので終わらせず、練習環境の整備に必ず繋げてほしい。それはオリンピック競技も同じだし、何とかスポーツへの関心が高まっているいまこの機会に、トップアスリートだけでなく色んな競技レベルの人たちが気軽にスポーツを楽しめる環境が増えていくと良いなと思う。
コロナ禍で財政も厳しい中ではあるが、この東京大会を機にそうやって未来への投資がなされて、アスリートだけでなく日本人全体がもっともっとスポーツを楽しんで、心身ともに豊かな生活を送るきっかけになると良いなと一スポーツファンとして切に願う。それこそかけがえのないレガシーになる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?