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趣味で電子工作を始めて思ったこと

平日はWeb系企業に勤め、主にデータ管理の仕事をしていますが、プライベートの時間には電子工作をしています。小さなパーツを組み立てていくことで、物理的に形になるものを作る過程は、ソフトウェア開発とは異なる魅力があります。最近になって始めたので、新しいことを学ぶ際の「できることが連鎖的に増えていく」感覚がたまらないですね。

ちょっと前までは電子工作とは無縁の生活を送っていたのですが、今では手元にはんだごてがあり、床にはLEDが転がっている、そんな日常になっています。面白いことに、ChatGPTのようなAIの登場で、新しい分野への挑戦が以前よりずっと手軽になりました。例えば、通販で電子部品を選ぶ際も、AIのアシストが非常に役立っています。

ところで、電子工作の世界に足を踏み入れると、以前の「趣味プログラミング」が選択肢の限られた世界であることに気づかされます。いくら複雑なプログラムを作成しても、最終的な出力はスマホやPCの画面上での変化に限定されてしまいます。たとえば、「朝が苦手」という問題を解決しようとプログラミングでできることは、アラームを鳴らしたり、就寝前の通知を作るくらいです。

それに対し、電子工作では、部屋の電灯を操作したり、布団を自動でめくる仕掛けを作ったり、目覚ましとして顔に水を吹きかける装置さえも作ることができます。これらは単にスマホでアラームを鳴らすよりも効果的な気がします!

ここで大事なのは、電子工作がプログラミングより優れていると主張したいわけではないという点です。そうではなく、異なる分野を知ることで、今まで気づかなかった制約を感じ、その乗り越え方を学ぶことができるという経験が興味深いと思っています。電子工作は電子工作で情報の可視化が難しい側面があり、スマホやPCのように広い画面で情報を整理・表示できる利便性に比べると物足りなさを感じることもあります。(IoTにより、どちらの良い点も取り入れる道が開けてくるのでしょうか。これもやってみないと分からないですね。)

「既存の枠組みの中で最大限を尽くしているけれど、他の分野には未知の選択肢がある」というのは、多くの場面で繰り返されるシナリオな気がします。未知の領域への挑戦はいつも敷居が高く感じますが、実際に手を動かして試して見えてくる世界があるようです。お仕事の方でも色々首を突っ込んでみたい気持ちになりました。

(他の知見として電子工作で3Dプリンタを使ってみました。設計した3Dデータを出力できる事実は知っていましたが、自分の理想のパーツをイメージ通りに出力できて驚きました。確かにこれは便利です。読んだり聞いたりするだけでは得られない、実践からくる理解はやはり深いものがありますね。)

サムネイルのイラストはChatGPTに描いてもらいました

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