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ある日の日記。本の贈り物

すっかりリモートワークも板について、最近の出社は週1くらいのペース。
せっかく出社した折には何かと寄り道をしたくなっちゃう。
今週の出社日は会社近くのデカめの本屋に行きました。

プレゼントを選ぶって難しい

本屋に行ったのは、母の誕生日プレゼントを買うため。
もう離れて暮らすようになって長いので、イマイチ欲しいものがわからない。

人に何かを贈るときって、ほんとに難しいと思う。
どうせあげるなら欲しいものをあげたいし…。

一応、色々見てみた。
・高い基礎化粧品(母、確か敏感肌だったからNG)
・美容家電(そんなの使う時間ない!って言われそう)

👆これって結局自分の欲しいものなんだよな…。
もう観念して、リクエストを聞くことにした。
やっぱり確実だもんね…。

母のリクエストはまさかの「手話の教本」
・・・どうしたんだろう。まさか話題のドラマ「Silent」観て目黒蓮くんにハマったとかではあるまいな。
とにかく良さげな手話の教本を見繕いに、本屋に行ったのだった。 

↑高校時代めちゃくちゃ好きだった人に再会したら聴力を失ってた話

気まずい

いつも行ってる本屋さんなので、フロアのレイアウトはなんとなく把握している。
手話って言語の教材とかがある並びにあるのかなと思ってたけど、店頭の端末で確認したら本のジャンルとしては「福祉」で、地下2階にあるとのこと。
まさか自分が立つとは思っていなかった「福祉」の棚の前で、見つけた何冊かの手話の入門本を見比べる。
よくわからなかったけど、日本語と手話の組み合わせがただ羅列してあるものよりも「そもそも手話とは?」みたいな話から始まるものを選んでみた。私はそういうのが好きだから。お母さんも多分そう、だと思う。

私はリクエスト+αで母の趣味である水彩画の画集もあげたいな、ということを目論んでいた。

どうせなら2冊丸ごと包んでギフトにしてもらいたい。ただ、美術系の本があるのは別のフロアだった。
店員さんに事情を話して各階清算か確認したら、一緒にフロア移動すれば大丈夫とのことで美術系の本があるフロアまで連れていってくれることになった。

話すことはないので、無言で店員さんの少し後ろをついていく。気まずい。しかもフロアを移動するためには一度店舗を出て、本屋の利用者以外も通る階段を使わないといけない。
手には新品の本、無言で店員の後ろを歩く女。連行される万引き犯に見えやしないかしらと一抹の不安を抱きつつも歩く。無事、美術書コーナーまで来ることが出来た。万引きGメン、もとい店員さんありがとう。

プレゼントに本を買うということ

美術に造詣が深くない私が、自分もあげたいと思う画集を見つけるのは一苦労だったけれど、めちゃくちゃ気に入るものを見つけることが出来た。

店員さんにギフト用に包んでもらうことをお願いして、レジ近くで待った。

私が本を選んでいる間もラッピングが終わるのを待っている間も、同じようにギフト用でお願いしている人がたくさんいて、本を誰かに贈る人って多いんだな~と思った。
今まで本を贈ったりもらったりしたことなかったけれど、本を贈るって世界を贈る、世界を広げるみたいな感じでとてもいいなと思った。
贈る方もまた、選ぶ過程で世界が広がった。母からリクエストされなければ、私は福祉の棚なんて一生見なかったと思う。本屋って面白いな。一つ隣の棚に全然違う世界が広がってる。

週末は実家に帰って、直接母にプレゼントを渡そうと思う。喜んでくれるといいな。

選んだ包装紙、子供のプレゼントみたいだけど、昔サンタさんにもらったやつみたいでキュン







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