ひろたふぃるむ-1025

眼の奥のどよめき

日々、ひとを撮ることが多いのだけれど、
撮影後の編集のときに、圧倒されてしまうひとがたまにいる。
気づけば写真に写るその人に意識の全てを持っていかれてしまうような。

それは、顔が整っているとかそういう話ではなくて、
人間的な、生命的なものを眼の奥のほうに秘めているひと。
ああ、そういう人の眼には、どよめきが見える。

眼差しで、語る。とでも言えるだろうか。

その眼が世界から受け取っているエネルギーと、その人の内側から湧くエネルギーがそこで混ざって混沌としているどよめき。


“見た目”や“ヴィジュアル”においては、配置が整っていたりすることやなにかキラキラ輝くものを美しいと思うことが大抵であって、無論そういうもののほうが、見つけやすい。
けれど、何となくわかった。
眼とか、手とか。そういうエネルギーの起点にあるものがその人を物語るんだな、と。
配置とか、大きさじゃないな、と。

そういうのを、もっと気付ける敏感さとか、感じる心を育てたい。






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