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フォトグラファー日記

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カメラ・写真のこと、まだまだ先が長い写真家の道での話。
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#エッセイ

眼の奥のどよめき

日々、ひとを撮ることが多いのだけれど、 撮影後の編集のときに、圧倒されてしまうひとがたまにいる。 気づけば写真に写るその人に意識の全てを持っていかれてしまうような。 それは、顔が整っているとかそういう話ではなくて、 人間的な、生命的なものを眼の奥のほうに秘めているひと。 ああ、そういう人の眼には、どよめきが見える。 眼差しで、語る。とでも言えるだろうか。 その眼が世界から受け取っているエネルギーと、その人の内側から湧くエネルギーがそこで混ざって混沌としているどよめき。

CONTAXをはじめて陸前高田に連れ出した。/カメラ日記

年が明けて、コンタックスと友達になってから数ヶ月。 一緒にヨーロッパを旅したり、いつもカバンにいれて連れ出していたら、だいぶ手馴染みもよくなってきたよ。 どっちが良いとか、あっちが悪いとか、なんでもいいからちょっと見てくれよ。

笑顔の破壊力/カメラ日記

今日も今日とて写真を編集していて気づいたこと。 笑顔の写真には、いい意味でも悪い意味でも破壊力がある。 それがくしゃくしゃの笑顔であればあるほど。 今日は少しめんどくさいはなし。 前提として、最近の私は自分の写真をもっと”説明”から”表現”にしていこうと思っている。 ”説明”する写真は、いつどこで誰がなにを、とかそういう5W1Hに関連した話で、”表現”は、人にそれらの5W1Hを想像させるものなんじゃないか。 なんとなく、今まで写真に向き合って来てこんな暫定解がでている。も