にじさんじMFで気づかされた話

初めに言っておくが感想ではない。


ああ、何やってるんだ私は…

昨日2019年10月2日に、【にじさんじ Music Festival Powered by DMM music】が開催された。
特定を防ぐためぼかすが、当方クリエイターであり、そこまで有名ではないもののそういう系の会社に勤めている。
ちょうど20代も後半に差し掛かり、当分の資金も溜まり、フリーランスとしてやっていけるかどうかという頃合いである。

以前よりにじさんじを含めバーチャルYoutuberを好んで見ており、純粋なファンのつもりでこのイベントには参加する予定であった。
ただそれは、いよいよ幕が上がり、カウントダウンが終わるコンマ数秒前までだ。
会場が真っ暗になる。爆音で音楽が流れ、参加者が思わず立ち上がった瞬間、まるで自分を置いて自分以外の全てが急速に遠のいていく感覚を感じた。


衝撃を受けた。

涙が出たが上を向いてこぼさないよう押しとどめた。
感動したわけではない。ただただ悔しかったのだ。
自分は何をやっているんだ、20前半の若い子たちが第一線で活躍してできたのがこの舞台なのに。
大音量の音楽と沸き立つフロアの歓声を全身で感じながら、ただただ居たたまれなくなっていた。
いや、以前より分かってはいたことだったのだ。ただ見ないふりをしていただけで。
自分より若い子が自分より活躍していることを。
今食べていけているし、これでいいか。独立してもやっていけるかも。ゆくゆくは~、などと考えていた自分が恥ずかしくなった。

自分の中のクリエイターという部分が熱を持って、この場にお客さんとしていることを許してくれない。
「何故お前が関われていないんだ。何故、主催ではなく、客としてそこにいるのか」
頭の中でクリエイターの自分がそう繰り返す。
そこから先の私は、将来の堕落した自分の姿を見せられた子供のような気分だった。

会場が沸けば沸くほど、この歓声と熱狂に自分が一ミリも関われていないことを実感させられる。
そしてそれに心動かされればされるほど、普段のしょうもない業務内容と、何をしても貰える固定給に甘え、向上心の無かった自分を思い返される。
あぁ、何やってるんだ私は……。

ひたすらに気づかされる。
が、まだ遅すぎるということはない。
自分の好きなものに関われるようになれるよう頑張るしかないのだ。

一年以内に、必ず、結果を出してみせる。