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短めの小説など書いていきます。
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記事一覧

君の匂いとさようならバイバイ

私はあまり鼻が効く方ではない。 鼻が敏感な人は本当に些細なにおいに気付く。 部屋のにおい…

A子
6年前
8

食べたいほどに愛しいだなんていうクレイジー

 食べてしまいたいほどかわいい、だなんてどれだけ愛してるんだろうと思う。  少し赤みを帯…

A子
6年前
1

夢落ち

 最近、夢見が悪い。  人を殺す夢を見る。  本当に生々しい感触で、起きたあとも殺したとき…

A子
6年前
2

終着駅【上】

 こんな馬鹿なことがあっていいのか。  がらんとした電車の中。終電の終着駅。誰もいない。…

A子
6年前
3

終着駅【下】

 外はやはり暗い。  春になってだいぶ温かくなったとはいえ、夜はやはり肌寒い。寒さと暗さ…

A子
6年前
2

正直者は馬鹿になりたい

 ああ。煙がもやもやと上がっている。  嘘や我慢が可視化されるこの体質は厄介だ。  嘘を…

A子
6年前
4

花咲くカウントダウン【2】

【恋の病】  それから、それがニュースになるのはあっという間だった。 「お前のその手のやつ、ニュースで報道されてたやつだろ?」と、クラスメイトから声をかけられる。 「いや、そうだけどさ……」  僕はあからさまに不機嫌な顔をした。  左手から生える芽はどうやら僕だけの不思議現象ではないようだ。  頭の上から生える人、胸に生える人、生える場所はさまざまだが、今この謎の現象が各所で起きているらしい。 『原因不明の奇病?! 各地で混乱相次ぐ』  何ていうテロップが出ているが

世界が終わる前に1

 エイプリルフールなんて、とっくの前に終わったはずじゃないか。  隕石が地球にぶつかって…

A子
6年前

【嗅ぐ男】渦巻く殺意の先

 昔から鼻が敏感だった。といっても、ただの匂いに対して敏感なわけではない。  よく、タバ…

A子
6年前
2

桜の木の下に眠る君

 桜の木の下には死体が眠っているだなんていう。  もとは梶井基次郎の小説の内容だ。しかし…

A子
6年前
3

花咲くカウントダウン【1】

【とある芽生え】  昨日から、左手がかゆかったのは覚えている。  虫刺されのように、ぷく…

A子
6年前
2

SHADOW DAYS

 目を覚ますと、そこには人影があった。文字通り、人影なのだ。人の影しかない。影の主はそば…

A子
6年前
2

エイプリルフール【下】

【真っ青な真実を想う僕の頭】  次の日にお店に行くと、そこには警察がいた。なんと、彼女は…

A子
6年前
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エイプリルフール【上】

【真っ赤な嘘を吐く彼女の唇】  昔から君は魅力的な人だった。秘密が多くて、暴きたくなる。だけれど、僕程度じゃのらりくらりとかわされてしまう。  おそらく僕以外にも君に惹かれる人は多かっただろう。  しかし君は真っ赤なバラのように危険な女だったと思う。僕は今でも君のとげに静かに傷つけられている。 「ゆーくん、元気ぃ?」  店を訪ねると僕に笑いかける彼女。 「まあ、ぼちぼち、というか一昨日も来たばかりですよ」  僕は笑みを返しながら席に着く。  ここは夜はバーも兼ねたカフェだ