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秕
2020年4月3日 22:03
春花束金鳳花爪先立つ別れの瞬間またねと呟くぎょっとする癖嘘をついたような後ろめたさが刺さるもう偶然では逢えない餞別なんか渡さなければさよならさえ言わなければ別れを遠ざけられると信じてこどものように口をとがらせてただ背を向けることしかできない私を置いて春になる生暖かい空気にやり場の無い気持ちをぶつけてみてもきみがいないと私はなぜか息ができない