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息をするための

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#春

春吼

春吼


花束
金鳳花
爪先立つ
別れの瞬間
またねと呟く
ぎょっとする癖
嘘をついたような
後ろめたさが刺さる
もう偶然では逢えない
餞別なんか渡さなければ
さよならさえ言わなければ
別れを遠ざけられると信じて
こどものように口をとがらせて
ただ背を向けることしかできない
私を置いて春になる生暖かい空気に
やり場の無い気持ちをぶつけてみても
きみがいないと私はなぜか息ができない