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赤ちゃんの折れ耳・埋没耳矯正について

育児のことも書きたいなぁ、何から書こうかなぁと思っていたのですが、ふと、赤ちゃんの耳の矯正について書きたいなと考えていたことを思い出しました。

と言うのも、第二子である息子を出産した時、耳を見て、折れ耳だなぁと思ったんです。一ヶ月検診の際に小児科医に質問したところ、これくらいであれば個性の範囲内と言われました。けれど、男の子だし、髪型によっては耳を出すよなぁ…とも思い、手術まではしなくても、矯正はしたいなぁと考えるようになりました。

まずは検索して情報を得ようと思いましたが、軽度の折れ耳・埋没耳程度では治療することが少ないのか、息子と同程度の症状では、治療に関する情報があまり出てきませんでした。

そこで、私と同じように、治療しようかなぁ、どうしようかなぁ、と悩むお母さまが他にもいるだろうと思い、時が経ったら自分から発信しようと思っていたのでした。

【矯正治療を始める前に】

私が当初調べた時に出てきた情報でもあり、実際に私も経験して納得した、矯正治療に関する基礎知識です。

これから実際にお子さんの耳の矯正をしたいなぁと思っている人は、ぜひとも先にご確認ください。四点列挙します。

①大きくなると自分で器具を外すようになるため、早い内に始めるべき
実際に我が子も生後五ヶ月から半年ごろには器具やテーピングを引っ張って取るようになりました。口に入れると危ないので、矯正はその頃に終了させました。早く始めた方が確実に矯正できます。

②まず初めに医師(形成外科)に診てもらった方が安心
まず医師の診察を受けることで、そもそも矯正が可能なのかの判断もできます。その上で、医師が矯正器具を用意してくれると思います。症状によっては手術の検討もしてくれますし、そういった矯正以外の治療方法に関する質問・相談も出来るので、はやり医師の診察は受けるべきでしょう。

③自作の矯正器具、又はテーピングでも矯正はできる
医師から矯正するほどでないと治療して貰えなくても気になる…医師に器具を用意してもらったが合っていない気がする…。そんな時には自作の矯正器具又はテーピングでの矯正も可能です。ただし、自己責任となります。
なお、矯正器具を用いての矯正でも、どうしても赤ちゃんは寝たきりで耳を下にすることも多いため、異物があると肌が荒れます。ちょっと荒れそうかなと思ったら、その前に外してテーピングのみにするという事もありましたので、息子の場合はどちらか一方というよりは、様子を見て器具とテーピングを使い分けるような感じでした。

④矯正しなくても成長とともに多少は耳が開いていく
これは医師が言っていたことです。実際のところは不明ですが、思い返せば赤ちゃんの耳は大人の耳より柔らかめにできている気がします(うちの息子だけかもしれません)。徐々に広がりながら固くなっていくのかもしれません。

【矯正前(生後一ヶ月)の状態】

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一枚目が右耳、二枚目が左耳です。

わざわざ耳を記録しようとは思っていなかったので、耳が写りこんでいる写真を探してトリミングしました。耳上部が折れているのはもちろん、付け根が少し埋没しています。

【矯正中(生後一ヶ月半~)の状態】

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わかりづらいかもしれませんが、治療中の耳はこのような状態でした。写真は自作した器具を装着しています。

最初に医師(折れ耳・埋没耳の専門医ではありませんが形成外科医です)の作成してくれた器具は、言うなればイヤホンのカスタムイヤーモニターのように、耳の矯正したい部分の内側に器具を装着し、上下に押し広げることを狙うタイプの形でした。

しかし、息子の耳には上手く引っ掛からず、テープで固定してもすぐ外れてしまいました。

どうしようかと調べていると、耳かけヘッドホンのような形の矯正器具の画像が複数出てきたのです。そして、それを参考に自分で作ることにしたのでした。

【矯正器具の作り方・取り扱い】

※医師の診察・指導を受けずに作成する場合は、自己責任でお願いします。

《材料》
・ゼムクリップ
・シリコンチューブもしくはテーピングテープ

自作矯正器具の材料は上記のとおりです。

ゼムクリップはワイヤーが太いものだと曲げ伸ばしが大変なので、細いものでいいと思います。私は百均で買いました。

そしてワイヤーを直接耳に当てないために何かで覆う必要があります。手に入るならテーピングではなくシリコンチューブの方が衛生的にも良いと思います。しかし、テーピングテープの方がドラッグストアなどで売っているため、すぐ手に入ります。私はすぐに作りたかったので、テープを買いました。

《作り方》
①ゼムクリップを伸ばす
②シリコンチューブ又はテーピングテープで覆う
※ワイヤーの端が肌に刺さってしまうので、シリコンチューブの場合は長めにカット、テープの場合は端に重ね貼りするなど、工夫が必要です。
③子供の耳に合わせて形を曲げる

これを装着して、ズレないように比較的肌に優しいテープ(医師に勧められたもの)を一、二箇所貼って固定して過ごしていました。

基本的には一度つけたらできるだけ外さない方がいいです。矯正なので長期間付けている方が効果的ですし、固定用のテープを何度も貼ったり剥がしたりすると、余計に肌が荒れるからです。

私の場合は五日から一週間程度経過したら、一度外していました。耳周りを濡らしたガーゼや清浄綿などで拭ってきれいにするためです。

ただ、様子を見るのは毎日授乳しながら行っていました。肌荒れの有無や装着位置のズレ、ワイヤーの端が飛び出していないかなどを、あまりいじらないように気をつけつつ確認していました。

肌荒れを起こした時は、器具は速やかに取り外し、荒れた部分を避けてテーピングのみをしました。

【矯正後(生後十一ヶ月)の様子】

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一枚目が右耳、二枚目が左耳です。ビフォーアフターアフター画像も用意しました。

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右耳は生後五ヶ月ごろに器具を外すようになってしまったので、そのころまでの矯正となりました。少し付け根の埋没が残っていますが、ある程度は耳を引き出せたかなと思います。

上部が潰れているのは、触った時の厚みの感じなどからして、折れていると言うよりこの形になっていると言う方がしっくりきます。

左耳は生後半年まで矯正器具を装着できました。右耳と同じく自分で外すようになったので矯正を終了しました。埋没部分は無くなりました。

上部がぺたっと折れていましたが、少し開いて丸まったような形になりました。見た感じ、以前よりは汚れがたまりづらそうかなと思います。

【矯正を終えて】

私としては、やれることはやったのでもう充分かな、と思っています。これ以上良くするには手術するしかありません。

医師に聞いたところ、手術をするタイミングとしては、小学校に入る前や、小学校以後でも長期休みにやるなどの方法があると言われました。

一応、子供がもっと大きくなって、自分で考え意見できるような年齢になったら、その時改めて本人の意向を聞く予定です。それで本人がどうしても手術を希望するのであれば、手術しても良いかなと思っています。

最後に、何度も繰り返しますが、仮に自己責任で自作の矯正器具を使って矯正するとしても、まず初めは医師の診察を受けることをお勧めしますので、その点ご承知おきください。

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