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この長い年月を経て
ようやく君と 出会えるのは
こうなるために長い長い時間が必要だったのだと

人はこれを 運命と呼ぶのだろうか

君と向き合うための 気の遠くなるような時間
経験も傷も 君への試練だったと言えるのだろうか

ほんの微かなキスまで 辿り着くための

もっと先に進むなら
あと何年必要なのだろうか

それまでに お互いに費やす時間は また
長い長い年月を 要するのかもしれない

今はまだ寄り添うまでにはいかなくて
もどかしいくらいに 距離が遠い

いつか必ず 出逢えるのなら
遠い未来を夢見ながら
今夜も眠りにつけるかもしれないけど

浅い眠り 君への階段
まだ明けぬ夜を いくつも重ねて
ただ 時を待っている

明ける朝が来るのを 待っている




2005.07.11


*大切だと思える人に出逢った時、そこに運命を感じずにはいられない。
 でも結局この恋は、20代を含む貴重な8年を費やして終わってしまった。
 返してくれよ!(お金ではなく、時間を)と罵倒したいところだが
 運命だと勘違いしたのは自分。
 勝手に盛り上がってたし、勝手に期待して、深く失望して傷ついている。

 あの頃の自分を、抱きしめて慰めてあげたい。
 それ、勘違いだぜ! って過去の自分に言っても
 受け止められなかったと思うけど。  

 結果、今があるから「まぁ、いっか」と笑い話にできるけど
 そうじゃなかったら、めたくそ罵倒してやりたい。相手にも、自分にも。


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