近すぎてみえない
「近すぎると見えない」というのは、不思議に感じると同時に真理だなぁとも思う。
自分を知りたいという欲求が、いつからかどんどんどんどん大きくなっている。
知りたいということはつまりわからないということ。
自分はここにいるのに、自分にはその像がはっきりと見えない。
そのことがとても不思議でおもしろく、辛くもあるし、「そりゃそうだよなぁ」とも思う。
目の前に人差し指を近づけて寄り目になりながら、そんなことを考えたりする。
やはり近すぎる人差し指には、焦点があわない。
いつか自分の目で、本当の自分の全体像を見ることができるのか。
それとも別の方法で(自分の目ではなく)、それを知ることになるのか。
いずれにせよ自分を少しずつでも知っていくのが、今とても楽しい。
そしてこの楽しみは、死ぬまで続くものだろうと予感している。
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