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Day083 時を遡る⑧好きな季節

今日のタイは祝日。前国王ラーマ9世の命日。今日は遠出しなかったからあまり見なかったけど、敬意を表して黄色い服(ラーマ9世の誕生日のカラー)を着るそう。涼しい一日で、ベランダに出てぼんやりしていると、なんだか秋はじめの雨上がりの匂いがする。季節は廻っていく。

昔から、秋の季節が好き。夏の終わりのヒグラシが鳴く頃に始まり、朝のきゅっと締まった寒さが来るまで。ぼんやりと霞む月が綺麗で、木々は色を変え、冬に備える実りの季節。

少しセンチメンタルな気分にもなる季節で、きゅうっと胸が締め付けられるような気持ちになると秋がきたなぁと思う。体育祭前後の甘酸っぱい思い出や、バイト帰りにへとへとになりながら駆け上る帰り道の坂だったりとか。

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何も変わり映えしない毎日でも、季節が巡るのを感じることで、自分の時間が進んでいると感じることができる。習慣やイベントが、一つ一つ積み重ねていっている実感を生む。そういう意味では10月のイベントは実は多くない(体育祭、十五夜、ハロウィン?)。だからなのか、季節が移ろい変わっていくのをすぐ近くで感じながら、○○の秋にあてて、自分の時間に充てる習慣がある。

昔は芸術の秋とか読書の秋とかって全然ピンとこなかったけど、天気も落ち着いていて、何かするには心地のよい天候。なぜだか感受性が高まる季節であることは、間違いない。大きな満月を見上げながら、自分のことを振り返りたくもなる。

日中は、秋の匂いに誘われるといてもたってもいられなくて、外に出て何か感動を得られるものに触れたいとそわそわする。夏を過ぎて一層長くなる夜は、手持ちぶたさな時間に、何か素敵な物語で心に栄養を与えたくなる。

溢れる季節の食材で、何かスペシャルなものを作る。高まった感受性を刺激する美しいものを、街に探しに出歩く。美味しいコーヒー屋さんで香を楽しむ。屋外のビアバーで夕陽を眺める。波の音を聞きに行く。時には何もしない贅沢をする。

何をするにしても、好きな季節なのだ。なんだか時間にどうしても追われていて、今やらないといけない、今じゃないと手遅れになる、って気持ちが強くなってしまっているけど、結局自分のやりたいことしかやってきてないし、きっとこれからもそうなんだと思う。

何とかなる。でも思ったようにはいかない。
Will you work to live? or live to work?

Stay Gold., 

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