本が好きな人がこんなに! 文学フリマ東京
いやー熱気のあるイベントでした。出店者が3000人、来場者が9000人ほどだそうです。上の写真はまだ設営中です。12時になったら、ここにお客さんがすごい勢いでなだれ込んできました。
SNSで知り合った人たちに初めて会えて、話ができたことが大きな収穫でした。
SNSで前から知っていたとは言え、直接会うのは初めてだったので、アイコンから女性だとばかり思っていたら、男性だったあの人とか、驚きもありました。
そう言えば私のことも、わんこのアイコンに「酒本あゆみ」と読めるので女性だと思っていた方もいました。私は販売を頼まれた店番のオジさんだと思ったそうです。
※SNSでは、ずっとこのアイコンです。左がnote、右がX。始めてからずっとこれです(なぜか左右が逆)
このアイコンのポメラニアンは「みるき」と言って、少し前に虹の橋を渡りました。
お花をいただきました。
同じくポメラニアンと暮らしている紫妃さんに「みるきちゃんへ」と
お花をいただいてしまいました。
本当にありがたいことです。『ロスト・ドッグ』はこのみるきの難病と戦ったことがベースにあります。そして離れ離れになった愛犬との邂逅のストーリーでもあり、みるきのことをモデルにして書きました。
『ロスト・ドッグ』という小説は、この子がいたから書けたのです。
お手紙もいただきました。
『ロスト・ドッグ』を読んでいただいたマムタンさんからは、お手紙をいただいたのですが、お仕事で来られなかったご本人の代わりに、なんと奥様とお子様がブースにいらしてくださいました。
大感激です。書いて良かったと思いました。
シェアしていただきました。
私のブースに来てくれた、いぬいさんの記事にあった言葉です。
かつては「作家」になるには『賞を取ってデビュー』という道しかありませんでした。
しかし「文学フリマ」という「場」が、「note」をはじめとするデジタルツールと化学反応し、「コロナ禍」という「タイミング」を経て大きく膨らんでいる現況で、その構図は逆流を始めています。
文学フリマに来た人たちの、読みたい人と書きたい人の比率はわかりませんが、どちらにしても本が好きな人、読書が好きな人であることは間違いありません。
「本離れ」ということが当たり前に言われていますが、
本が好きな人がこんなにいる! 私は興奮してしまいました。
ブースを見た限りでは、同人誌を売る人がメインで、買う方もお話を聞いた範囲では、やはり自分で書いている人、書きたい人のようです。
こんなに小説を書きたい人がいる! という事実がまた刺激になりました。
あの中から、商業出版を成功させて作家になる人がたくさん生まれるのは間違いないと思いました。
紡さんは、今回の文学フリマ東京では2冊しか購入しなかったそうなのですが、そのうちの1冊に選んでいただけました。
参考になってほしい、楽しんでほしい、と身が引き締まる思いです。
お隣さんとも仲良くなって
ブースのお隣になったカクレクマノミさんが、文学フリマ10周年の強者ということで、いろいろと教えてもらいました。こういう交流も楽しかったです。
ほかにも、30人以上のXやnoteで繋がっていた人たちとお会いできました。(名乗らなかった方もいたようなので、もっと多かったと思います)
コロナからこっち、ご無沙汰していた先輩作家さんとも再会できました。
「ケルンの会」の坂井さんにはブース位置の手配までお世話になりました。
今回の文学フリマ東京は同期でデビューした井上ねこさんと一緒にそれぞれの小冊子を販売しましたが、同じく同期の犬塚理人さん、越尾圭さん、斉藤詠一さん、辻寛之さんも遊びに来て、店番など手伝ってくれました。
(辻さんは終了間際に来ました。飲みたかったとしか思えません)
反省会という名の飲み会を大門でやったのですが、次回はみんなで出店したいと盛り上がりまして、鋭意企画を考えているところです。
次回、12月、申込みました。
その後、12月の文学フリマ東京39が、すでに抽選状態だと知って、取り急ぎ2ブース、申込んでしまいました。
ところで酒本の販売実績は
私の小冊子は40部、単行本も10冊売れました。予想以上で驚きです。思わずXとnoteに書いてしまいました。
単行本は著者見本だったので、あまり数がなかったのですが、嬉しい限りです。小冊子の目玉は、『小説の書き方大公開 プロットは【シーン表】で作ろう!』だったのですが、その【シーン表】の見本にしたのが『ロスト・ドッグ』だったこともあり、そちらが一番売れました。
『幻の彼女』は5年前に発売した私のデビュー作なのですが、ついに手元に見本がなくなってしまいました……嬉しいような寂しいような。
内輪の話になりますが、今回の出店料と小冊子の印刷代は、この売上げで
ペイできました。どうせ赤字だろうと思っていたので、びっくりです。
また次の文学フリマ東京でお会いしましょう!
抽選に当たればですが、次回もまた新しい冊子を作って、お目にかかるのを楽しみにしています。
長くなりました。ほかにも書きたいことがあるのですが、いったんこれで。
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