あなたは誰ですか? <小説の書き方>
登場人物のことをずっと考えています。
主要なキャラで名前は浅利といいます。犯人役です。
この人物の素性や行動、その動機が、今考えているミステリの鍵を握っているというか、浅利さえキャラが定まればプロットが固まる気がするのです。
言わば【浅利待ち】の状態です。
だから頭の中で浅利氏に問いかけています。
あなたはどんな人なのか?
なぜあんな犯罪を起こしたのか?
何か隠していることはないか?
やむにやまれぬ事情があったんじゃないのか?
誰かに相談しなかったのか?
唆されてはいないか?
誰かを庇っているんじゃないのか?
本当はやってないんじゃないのか?
作者の私だけには本当のことを教えてほしい。
こんな感じで結構、切実です。
ウォーキングしながら考えることが多いのですが、つい浅利への質問を呟いてしまいます。端から見ると、かなり変な人です。
でも浅利がよくわからないままに書き始めてしまったら、どこかで行き詰まる予感がするのです。
このところずっと、プロットにプラスアルファを探しているのですが、浅利がそのプラスアルファを連れてきてくれると思うのです。
もしも浅利が
被害者に親を殺されていたら
サイコパスだったら
ギャンブルで大借金をしていたら
被害者と同じ受精卵から生まれていたら
子どもだったら
・・・・・
いろんなパターンを考えるたびにプロットが、違う顔を見せます。
浅利がどんな人物だったら、最高に面白いストーリーになるのか、
もうしばらく問いかけを続けてみます。
浅利君、あなたは誰ですか?
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