自分の本音は自分にしか分からない。だからこそ、


「聞き分けの良い子」としての言動が染み付いている私にとって、

自分の本音は自分にしか分からない、

ということに気が付くまで何十年とかかりました。


嫌われたらどうしよう、見捨てられたらどうしよう、

そんな思いから何でも「良いよ!」と受け入れていた私は

人間関係が本当に下手でした。


疲れる、とにかく疲れるのです。


なぜなら本音と真逆のことを本音みたいに言うから。


行きたくなくても「良いよ!」

やりたくなくても「良いよ!」


そうやって、嫌われないように、見捨てられないように。

何でも必死に受け入れていたらそれが当たり前になって、

自分の本音が自分でも分からなくなって、

でも何故だか辛くてしんどくて、

全部が嫌になって逃げ出す、

そんなことを繰り返していました。


でも、気が付いたのです。


自分の本音は自分にしか分からない、と。


そう思うと、自ずと

相手の本音も相手にしか分からない、

と思えて、


そうなると、

私はAだと思うけど、
相手はBかもしれないし、Cかもしれないし、Dかもしれない…

と悩む時間もちょっと意味ないかも?と思えるようになりました。


そうしたらグルグルと思い悩む時間が減って、

悩み事の量が減って、

心配事が減って、


相手の本音は相手にしか分からない。


だからこそ、

相手の言葉をちゃんと聞けるようになった気がします。


私は本音を隠すことが当たり前になっていたので

相手も本音を隠しているのかもしれない。


と、そう思い、

本当の本音を探そうとしてそこに無駄に長い時間を割いていたし、

でも結局は答えが出ない答え探し故にゴールが無くて、

全く抜け出せない迷路にグルグルモヤモヤとしてしまって、

最後には疲れて全てを投げ出す、

そんな一人舞台をしていました。

でもきっとこれまでも相手は本音で話してくれていて、

私がただ素直に聴き入れられていなかっただけだったのだと。

そう思うと世界が一気にシンプルになりました。



そして、

相手の本音は相手にしか分からないのと一緒で、

自分の本音も自分にしか分からないのだから、

自分の本音は自分で拾って自分で伝えないと誰も分からない、


と、そう思えたのです。



自分の本音は自分にしか分からない。

相手の本音も、相手にしか分からない。


だからこそ、

上手なコミュニケーション、としてよく挙げられる


「私はこう思うけど、あなたは?」


という聞き方が、

意見交換の仕方が、

一番シンプルで、

一番早くて、

一番正確なのだと理解出来た気がします。



あなたの本音は、

あなたが拾い上げ、

あなたが大切に出来ますように。




そして、どうか、

あなたが、あなたを大切に出来ますように。




ここまでお読みいただき、ありがとうございました:)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?