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空前の恐竜ブーム


今週もnote投稿を心に決めている金曜日がやってきました。

本当は、毎日でも何かしら書き散らかしたい、ネタやとっかかりには溢れに溢れているのですが、そういう時に限り、まとまった時間とはないものですね。

私に突如として空前の恐竜ブームが訪れたのは、先月の3月末に福井県は芦原温泉街のあわら湯のまち駅の近くにあるあわらミュージックというストリップ劇場で十日間お仕事をした時のことです。

JRやえちぜん鉄道の福井駅では、割としっかりとした作りの恐竜たちのオブジェに迎えられてきていましたが、突如として長閑なあわら湯のまち駅に恐竜博士が一匹?やってきていたのです(まちの人たちに聞くところによると、東尋坊にも現れるらしい)。

そういえば幼稚園児の頃、東京近郊のどこか恐竜がたくさん展示されている施設へ見学に行って心が踊ったこと、図鑑の恐竜のページだけは、おそろしい足が100本くらいついた今にも動いて襲い掛かってきそうな虫や苦手な生き物のページを開かないように裏の索引を丁重に先に調べ、絶対に開かないようにしながら、ジロジロ暇な時間で恐竜たちをよく眺めていたことが思い出されてきました。

ティラノサウルス、プテラノドン、トリケラトプスは未だにしっかり覚えてました。プラキオサウルスとかもそういえばという感じ。

幼少期でも、恐竜がこの世には存在しないと教わり理解した安心感からなのか、一生懸命に開かないように注意している他の現実に存在するであろう生物の何ものよりも、グロテスクで恐ろしいはずの見た目なのに、ちっとも怖くないどころか、実際にはみたことのない恐竜それぞれに、愛らしさを感じるのでありました。


ところで、あわら湯のまち駅に突如現れた恐竜オブジェといえば、何故だか大きな木の下にあるベンチのうしろに設置されていて…


犬を散歩しているおばあさんも、ひとりで散歩している爺さんも、出張のサラリーマン二人組も不思議そうに眺め、家族連れやギャル達はすかさず記念撮影会が各々のセンスではじまるのを遠巻きに眺めることから始まり…

遂には、私も勇気を出して恐竜オブジェとのツーショット自撮りから始まり、日に日に、縄跳び、寝起きの片脚上げブリッジ、けん玉を見せつける自撮り、よなよな横丁帰りの佇まい、共演者とともにビールで乾杯…と随分、なぜか恐竜が聳え立つベンチを堪能しました。


空き時間に本屋へ物色に行った際、今こそと思った星新一著作のショートをすぐ流し読むと、ゴジラのように怪獣と人間が交じり戦う描写はなく、我恐竜愛はさらに加速するのみ。

個人的に気になることは、恐竜と怪獣の違いと、わたしの貌つきが定期的に怪獣顔になってしまうこと。

話は、画日記を書くのには、この位で終わりたいところなのですが、もう少しだけ続きます。


福井県への巡業のあとに、ふと逃避をかねて遊びに行った那覇のデパートで、どうも気になるステゴサウルスとおぼしき手のひらにぎりぎり乗るくらいの陶器のオブジェとの出会いが、これまた唐突にありました。

シーサーなら分かるけど、何だか関係ないおみやげの中に一匹でちょこんといるその黄色い恐竜が日に日に気になってしまい…とうとう三日目くらいに我が物にしました。

(モノに溢れて、これから片付けをしなくてはと常に思っている矢先なので迷いましたが、見るたびにたまらないなぁとその造型が愛しくなり、おいしいなと思うボトルワインと同じくらいの価格でもあるし、ワインを一本我慢すればいいよなと…自分に言い聞かせ)

お会計時にデパートの売場の方に、恐竜を買うまでに至った分かりにくい私の経緯を一生懸命語りかけると、'それはよかった!'と恐竜の作者の方である陶作家さんと、その作品が置いてあるお店を紹介して貰え、宿からお店がほど近い場所にあった為、これはと思い足早に向かいました。(さらに好みなテイストの恐竜の柄の大皿や色違いの青い恐竜もいて心躍る時間が!)

陶作家さんはどうやら名刺などの紹介文によると、瓦礫や廃墟や自然…(さらには宇宙?と想像するに至るはわたしの自由ですが)滅んでいるモノや未来へ想いを馳せ、ユーモアな創作をされている方のようで、まさにわたしのするイメージや実際の巣窟は廃墟まではゆかずとも、人目を気にして抑えがちな一瞬にして瓦礫空間が繰り広がる素質に、この飄々としてどこか達観しているような恐竜は益々ぴったりだなと思うのでした。


名前はネーミングセンスがあるなと長年思っている人が付けてくれました。

タウロスです。


沖縄からフェイスタオルに包まれ、中々ごちゃごちゃガラクタやペンやメモ用紙や領収書にあふれたショルダーバッグの中に紛れ、東京にワープし、最近は飛行機やフェリーにも同乗して愛媛や広島にも行きました


瓦礫の中のタウロスくん?ちゃん?






そして、フクイザウルスと私(自撮り)

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