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休職期間中の傷病手当について

人間いろいろな事情で休むことがあります。会社員であれば事実、有給が余っているならそちらを先に使うべきですが、たまに「使わないで休職をしろ」という会社の話を聞きます。そりゃ、有給の給与は会社が出しますが休職手当は国民の税金(厳密には違うが)から出てるわけですからねぇ・・・。(これ、実のところはそもそも休職中に有給取得は出来るわけがないのと、なおかつこういう指示を出してくるところは財務状況があまり良くないと思った方がよいかもしれません。)

で、昨今そういう事態が増えてきているのか各保険会社で休業補償の保険といった商品が出ています。

https://www.lifenet-seimei.co.jp/product/disability/

各保険会社にこういった商品があるようですが、これは早めに入っておいた方がよいかなとも考えます。病気やケガになってからは審査に落ちることもあるりますし、引き受けてもらえない場合もあります。もちろん精神疾患については対象外となる商品もありますので、これらはよくよく確認することも大切です。普段の健康診断において問題なければよいですが、病気になる場合は要再検査と出ることも多いでしょうから、なってからではほぼ引き受けが出来ないと考えた方がよいです。

もちろん社会保険の支払もありますので、休業補償が出るから休んでもいいやと考えていると金策に走り回ることになります。会社には建て替え義務はありません。
復職するにしても会社としては診断書の提出を求めるでしょうし、病院に依頼して作成してもらうにしても1通3000円から数千円の費用がかかります。さらに、一般的には本人負担となる場合がほとんどです。(命令で出させるのに変な話だなとも思いますが)そして、診断書はそんなに早く作成されるものでもありません。(出ると思い込んでいる人が多いのも事実ですが)

そして休職補償の支払が行われるまでにはかなりの時間がかかります。だいたい2~3か月後の支払が大半のようで、所属会社の手続きがどうなっているのか(提出を外部委託しているか自社でやっているか等)次第では半年近く後に支払われることにもなります。記載ミスがあればさらに遅れます。
さらに、休職中の社員に対して面談やらお試し出勤やらを求めることもあるようですがその場合は以下の事例(NHK名古屋)があることも認識しておくことも必要です。

なので、休職だから気楽に休める、というわけではないのがこの制度です。

休職→復職→休職というパターンがあるので、主治医と産業医の判断があるにも関わらずなぜそんな事態があるのかと不思議ではあったのですが、休職期間中の収入保障が通常の範囲では希薄であり、それなら退職もあるよな、と今回思った次第です。そして新型ウイルスの蔓延で、各所手続きの遅延もあるようでさらに不安が大きくなっているように思います。




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