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四谷ダイヤモンド倶楽部。

東京新宿の四谷三丁目。自分にとってはあまり縁のない場所。一時期に都心をMR-4F(Giant)を持ち歩いてちょこちょこ回っていた際に、路地が面白くて行ったり東京メトロ(当時は営団)の四ツ谷駅にサクラを見にいったりしていた際ぐらいに寄る程度の地域だったと思う。その四ツ谷の古い路地の入り組んだ界隈にライブハウスが1軒佇んでいる。

四ツ谷ダイヤモンドクラブ

お店には小さなグランドピアノとアンプ類があり、普段はBarの営業、週末にはVocal+Pianoの生演奏が入るといったスタイル。お店は通りからは地下に入っていくというどこか隠れ家的なイメージ。以前は20:00スタートの演奏だったのだがここ最近20:20くらいで40分程度の演奏が何回かになっていたように思う。今や都心では数少ない喫煙可能な場所で昔から来ているお客さんも多い模様。ピアノの周りに座ってゆっくりと呑みながら1セット~2セットくらいを聴いて帰る、という方がほとんどだったように記憶している。まぁBARといっても食事も可能なので行った際にお世話になることも多かった。

何が魅力か、なんて言われても正直なところ迷うのだが、実は一番のところはここのマスターの宮本さんではないかと思っている。サーフィンがお好きなんだそうで日焼けして、さらに鍛えた細身の体でいつもにこやかに接客されており、時折お通しに「こんなものあるよ」なんてのが皿に乗って出てきたりして、楽しませてくれるのである。まぁ当たり前なんだろうけど、その気遣いは仕事で疲れた体で「おなか減った」なんて店に行く身にとっては実に有難かった。

そんな宮本さんをピアニストの兵頭佐和子さんが紹介する動画がある。



というか、これ見て宮本さん京都出身だって初めて知った(笑)。まぁ本当に話が尽きない人でいったいこの人どれだけ引き出し持ってるんだろうと思う。確か落語もお好きじゃなかったかな。そういやもう御年幾つになったんだろう。以前年齢をお伺いした際に「えっ?」なんて思ってそこからさらに何年か経っている筈なのだが、変わらずお元気できっときびきびと動き回って接客されているに違いない。

ここしばらく自分の仕事スタイルも変わり、今度(2021)の3月いっぱいで閉店をすることになったのだそう。それだけ時間が経ったということでもあるし、居抜きでこの場所で経営をされてもいい方がいれば、なんて話もあるとのこと。いつかはあるかと思っていたが、いざ話を聞くと寂しいものである。まぁ今の自分にはこうやってお店の紹介をするくらいしか出来ないのだけれど。

四ツ谷三丁目については他に語りたい料理店もあるのでそれはまた別の機会に。


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