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休職と傷病手当と保険金と・・・


日本の社会保険には傷病手当という制度があります。非常に優れている制度なのですが、昨今申請が多くなってきており各所が回ってないという実態もよく聞きます。申請後1か月くらいかかるのが以前の相場だったのですが初回審査が遅れて3か月~半年近くかかっている事例もある模様です。安心して休める制度と云われるが正直なところ安心して休むことなんて出来ない制度になりつつあります。天引きされている社会保険料の支払もあるわけで、病んでる側は気が気でないのもあたりまえです。
なので遅れる原因について調べてみました

会社の手続きの遅れ

まず原因の1つはこれ。支払給与が支給額に関わっているのだがこれの計算が至極複雑だったりするので間違いがあると支給が遅れるのですが、たいてい外部の社会保険労務士等に委託しているので内部のみで対応しているところは多くはありません。(存在はする)ただ、この労務士の方がオーバーワークになってしまっている事態もあるのでまずここ。

保険組合の手続きの関係

いわゆるコロナの関係で申請が増えてきているせいかここもオーバーワークになりつつある。いわゆる大手の組合員を抱える健保が該当すると思われます

この2点について確認すべきなのは自身の所属している健保組合に問い合わせるのが早いかなと思います。本体なら自社の担当部門がやるべきだとは思うのですがここも実質回らないところが多いので、まずは書類が組合に到着しているかどうかの確認を組合にしてみることから開始します。用意するのは保険証。各組合には問い合わせ先があるが番号を云えば確認は出来る筈です。
連絡をすれば審査状況や振り込み予定日の情報も提供されます。
書類が保険組合に到着してなければ書類を自身で送っているのか、会社に預けた(大抵はこっちだと思う)次第で変わります。
各社在宅ワークが開始されていることもあるので、郵便事情で遅れていることもあるようです。これの原因は配達記録郵便ではなく「普通郵便」もしくは「配達記録郵便」で発送していることにあるのではないかと思います。(翌日には到着する、と豪語する人も稀にいますが、2021年10月より日本郵便のルールでは翌日必須ではなくなっています)。
私の経験ではGW中の普通郵便が土日休日を挟んだ関係で到着までに1週間かかったという例があります。(某オクの取引完了に大変ご迷惑をかけたことがあり、取引相手の方はもう2度と普通郵便のやりとりはしない、とおっしゃってました。)

一般的な会社としては余計な経費をかけたくないのでルール上は普通郵便(配達記録)を使うということになっている筈です。よってここの日程がズレることで健保からの支給が大幅にズレ込むことが発生しているのではないかと思われます。(同じことが健康保険証にも言えますのでマイナンバーカードが使えるようになることが望ましいと思います)
各社いろいろの事情があるので一概には言えませんが、自身の所属する団体がどのようなフローで処理をしているかが解ればどこに問い合わせをすればよいか判ると思います。
少なくとも「会社はすべてをやってくれません」し、義務でもありませんのでそのつもりでいた方がよいです。



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