万年筆とえんぴつ
えんぴつ、使ってますか?
この筆記具はバカにしちゃダメですよ。
万年筆が筆記具の王者だとすれば、えんぴつはすべての礎というところでしょうか。
今まで万年筆について書いてきたわけですが、わたしはえんぴつも好きですので、そちらにも筆を向けることにしましょう。
えんぴつのメリットを挙げます。
・機械的に壊れるところがない(耐久性)
・インクが切れない(長さ=書ける残量)
・雨にぬれても書ける(耐水性)
まずこの3つを挙げておきましょう。
ひとつずつ解説します。
まず、機械的に壊れない、これは頼もしい。
つまり、えんぴつは単純な構造なので壊れるところがありません。ボールペンのようにカチカチとノックしたり、万年筆のように繊細なペン先があったりしません。
インク切れしない。
これは、要は突然書けなくなって困ることがないということです。どのくらい書けるのか、それは残りのえんぴつの長さ分です。長さそのものがインクの残量警告になっているわけです。
水に濡れても……、そうです。これは、えんぴつ本体が濡れていても、書くべき紙が濡れていても書くことができます。
つまり、ある意味最強です。
他にも利点がありますね。
安い、さまざまな濃さがある、メーカーがたくさんあって書き心地が違う、削り方を変えて違う書き心地を作れる。
どうでしょう。
1個ずつ書いてみましょうか。
安い。えんぴつは高いものでも1本200円ほどでしょうか。万年筆と比べれば、悲しいほど安いですね。
濃さ。これは万年筆で言うインクの違いでしょうか。画材としても使用できるえんぴつメーカーなら、おおむね6H(うすい)から6B(濃い)くらいまではありますね。ちなみにわたしは濃いえんぴつが好みです。
書き心地。メーカーによっても違いますし、削り方を変えても変わってきます。同じBのえんぴつを買っても、メーカーによって微妙に書き心地が違います。滑らかであったり、少し引っかかりを感じたり、ぜひ違いを味わってみてください。それから、削り方ですが、これは削り器を変えてみるといいかもしれません。ナイフなどで削る手もありますが、ちょっと玄人向けです。
次は、メリットでもありデメリットともとれること。
長さが変わる。
長さが変わるというのは、持ちやすさに影響します。つまり、ずっと同じ筆記位置で書くことは不可能なのです。しかしながら、短いえんぴつは持ち運びに向くなど、メリットもあります。
消せる。
もしかしたら、これは最大の矛盾かもしれません。消せてしまうことは、記録の価値として劣る場合があります。改ざんの可能性というヤツです。しかし消せることで、筆記の可能性は増しています。下書きに使ったり、間違った部分を消すことができます。もし消せないえんぴつという物があったら、普及するかどうか分かりませんね。
軽いこと。
人によっては、重みがある筆記具の方が安定して書けるという人もいるようです。これは好みでしょう。
いやあ、えんぴつについて長々と書いてしまいました。万年筆もいいですが、皆さんえんぴつのことを見返してみてください。おまえに言われるまでもない、とはまあ、おっしゃらずに。
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