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アベン○ャーズの担任で行ったこと。

みなさん、お元気ですか🐼今日はお天気もよく、朝から「図書館日和」だとか意識高い系のつぶやきをしたのに、女痛(男性のみなさますみません。)に負けまして、薬飲んでぶっ倒れてました。休める時に休むことが大事と、有言不実行だった自分をフォローしてあげたいと思います。


さて、さて。タイトルは釣りなんじゃないかと思われて方々。
いや、いるんですよ。うちの学校にはア◯ンジャーズが。しかも私、担任してるんですよ。え、ぱんだまんさん、シールドの組織の方だったんですか?と言われる前に一応アベンジャーズを知らない方にご説明を。


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あら、違う。今はこんなことすぐ思いつく方もいるんですね。すごい。

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こちらですねー。人類をお守りする最強ヒーロー軍団です。ちなみにぱんだはMARVEL作品大好物です。2019年公開の歴代興行収入NO.1「エンドゲーム」を見る前日から数日間は、授業が上の空だったなんてのは有名な話ですよね🌟


はい。


とまぁ、世界的ヒーローのアベンジャーズがどうしてあんたの学校にいるのよと、私も知らなかったんですけど、非常勤の先生方の間では有名だったんです。
「あのクラスは、マジでお手上げです。」
「本当に、何しに日本に来たの。」
「怖くて注意できないんですよね・・・。」
「来期はあのクラス外してもらえますか。」
「今日も戦ってきましたよ・・・。」
「アベンジャーズって呼んでます。」

ほら!誰も敵わない最凶軍団なんですよ!

私はなぜか引きが強くて、そういうクラスの担任になっちゃうんですよ。
きっと先生方の学校にも、上記のような学生達っていますよね。
もう、、、何しに来たの?!って留学生。
クラスに数名ならまだいいんですけど、うちのアベンジャーズはほぼ全員です!!!!!全員優秀なアベンジャーズです!!!!!!しかもみんな男子学生!

そんなうちのアベンジャーズの外的特徴
・とにかくでかい
・タトゥー率高め
・スウェット率高め
・暗めの服を多用
・ブランドものも多め
・目つき悪め

強そうですよね。

ほとんどのアベンジャーズが戦闘用品はなしです!自信があるんでしょうか。
教科書とか、筆記用具とか、猛者に関しては鞄も用意してません。

これ言ったら語弊ありますが、本当漫画で出てくるような工業高校ですよ。というか赤ちゃんです。

まあ、もちろん勉強モードになるわけないですよね。
エロ本は教壇に置かれてるわ、日本語も話せないのにセクシー女優の名前だけはペラペラ言うわ。本当に勝ち目なかったんですよ。

非常勤の方には大変失礼ですよね。というか普通に問題です。

そこで私がアベンジャーズに対し行って効果があったと思われる二つの技を紹介したいと思います。

□運動させる
そう、彼らは脳みそを使わないんで、全然疲れないんです。だから強いんです。物理的に疲れさせるしかない・・・。ということで、授業前は大声で挨拶、学則音読。本当に大声でやらせます。隔離された教室だったので、迷惑になることもない。そして、体操です。ラジオ体操を教えました。そりゃ最初はやりませんが、部分部分やらせました。体を動かさせました。

□母国語を教えさせる
簡単な日本語さえ覚える気がないんですよ。もう発想を大逆転させて、「そうだ、アベンジャーズに先生になってもらおう。」と思って、母国語の授業させました。アベンジャーズはみんな中国籍の学生です。ホワイトボードに簡単な日本の文型を数個書き。「これ中国語で説明しろ。」と。
するとどうでしょう。最初はぶーたれていたのに、数名ホワイトボードに書き始めるんですよ。(名詞)は(名詞)です。みたいな説明を、色分けして。
誰かが始めてくれたらこっちのもんです。他の学生たちも「あーでもない、こーでもない、それだ、これだ」とか、ホワイトボードに書いた中国語を「これは日本語で◯◯の意味だ」とか、日本語を話し出すんですよ。セクシー女優の名前しか言わなかった彼らが、それ以外の単語を言うんですよ。で、結局最後には説明した文型を日本語で言うしかないんで、日本語話してくれるんですよね。(正確には読んでるだけ。)

もちろんこれどちらもすぐできたわけではないです。
相手は最凶軍団ですから。めげずに戦いましたよ。敗戦が多かったですけどね。毎回ヘトヘトですよ。

1ターム(3ヶ月)経ったか、経たないぐらいですかね。じょじょに相手が戦闘用品を準備しだしたんです!!!

こちらの戦闘力を危険視し始めたんでしょうか。

教科書や筆記用具を持ってき始めたんです!

まだ、授業という授業にはなっていませんが、大きな一歩です!ようやくお互いに、ちゃんと戦える準備ができ始めたところです!

そう、私は思いました。
アベンジャーズ相手に最初から戦ってはいけないんだなと。。

相手の準備ができてから、こちらも戦わなければいけなかったんだなと。

ちゃんとお互いが臨戦態勢に入ってからでないと、こちらの不戦敗は目に見てたんです。

そこからは、こちらの戦いぶりを讃えてか毎授業前に上納品(タピオカやコンビニフラッペ)を差し出すようになりました。


上記の作戦や、技が効果的だったかは分かりません。
ですが、これからも彼らをちゃんとした最強チームにしていくため、アベンジャーズの名に恥ないようにするため、これからも真正面から戦っていくつもりです。

彼らとの戦いは始まったばかりですから。



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