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ふぉとらいふ#9〜dp2quattroと黒い3つのカメラ。

日記です。

カメラ好きというのは定期的にFoveon沼にハマりたくなる。
初代Foveonのdp1を手放したばかりだと言うのに、次はMerrillかquattroかと気になり始めている。

dpというカメラは469万画素のセンサーを3層にした有効画素数1408万画素相当のAPS-Cセンサーのカメラ。

起動は遅く、書き込みも時間がかかるため、連写は不可能。AFもかなりしょぼい。
前回のnoteで紹介したRICOHのカメラとは真逆。

しかし、作例にあるような夏の透明感のある空気がそのまま"時々”撮れる。そんなカメラでした。

感覚的にはISO400固定で逆光はフレアとゴーストでダメなフィルムカメラに近くて、フィルムカメラをメインとした時のサブ機として重宝しました。

さて、dp2  quattroですがこんなカメラ他にありませんね。

Foveonと言えば鉄モノですね。作例の中でもアルミの質感なんか特によく出ています。

dp1はLightroomでも現像出来ましたが、基本的にFoveonによるX3Fの現像は、SIGMA純正の編集ソフトに限ります。

これがまた重たかったり扱いにくかったりと中々評判が悪かったのですが、随分扱いやすくなり、筆者の古いノートパソコンでも編集出来ています。
SIGMAに限らずニコンやCanonの純正ソフトにしても中々扱いにくいので、SIGMAとしてはかなり検討していると思います。

逆光はご覧の通りノンコートのオールドレンズばりにフレアやゴーストが出ます。

太陽などが映り込むと作例でも僅かに確認できるサッポロポテト現象と呼ばれる賽の目状のフレアが出ます。

今時のカメラやレンズに慣れていると、撮影できる範囲の狭さに苦労するかもしれません。

最も色が濃くなる順光以外は正直勝負にならず、常に自分の影の先を見る必要があります。

ただ、普通のカメラでもこれは言えることで、良いと思えるショットは基本的にそういった環境下でしか生まれません。

Foveonで撮れる場所ばかり探してしまうのは、作品作りとしては近道かもしれません。

また、Foveonセンサーにはサッポロポテト現象に加えてビアガーデン現象と呼ばれる色滲み現象があります。

その他にもSDなどのレンズ交換式カメラにおいてはレンズ情報がないと異常なまでの色滲みがあるようで相当苦労して絶妙なバランスの元で画像処理されているのがわかります。

フルサイズのFoveon機が出ると噂されてから久しいですが、致命的な不具合が解決出来ていな様で、一応今年の2024年発売予定となっておりますが具体的な話まで1月時点ではアナウンスはありません。

このdp2 quattroは実用的なレベルで言えば400までです。800からは緊急用。かなりノイジー。

レンズも開放F2.8なのでISO400の1/30F2.8が精一杯。室内での動体撮影は絶望的です。ストロボがあればまだ良いのですが内蔵ストロボは用意されていません。

ISOがあと2段分余裕あれば1/125で切れるし、物撮りならISO100に下げられます。

最新のα9が出る2024年というタイミングでこの融通の効かなさがどこまで受け入れられるかが、メーカーとしても頭の痛いところでは無いでしょうか。

Merrillなんて70枚くらいでバッテリー無くなるし、そのくらいの思い切りと不便さはFoveonファンとしてはどんとこいって感じなのでしょうが、それじゃ売れませんからね。

実際使ってみるとdpより随分扱いやすくなっています。起動とAFの遅さには慣れが必要ですが、最近合わせて使っているGXRに比べても遜色ないカメラになっています。

カメラの形状も初め握った時に違和感を感じましたが、実際使ってみると横長なボディは水平が取りやすく、非常に合理的に作られている気がしてきます。

まぁこれがコンデジかと言われれば謎ですが、これはdpQというカメラです。という他ない。

そういうカメラです。

モノクロも良いです。


さて、フィルムカメラの話題です。

現在ではカメラが黒いのは当たり前ですが、かつてのカメラはといえばシルバーでした。黒いボディというのは、一部のプロが戦場などで用いる際に隠蔽性を高めるための特別仕様でした。

そのため、ブラックペイントというと酷使されて現存する個体が少ないため、希少価値が高く、特にライカは新宿の北村写真機店などを覗いてみると、高級車ばりの値段のライカが並んでいます。

あれはもはやカメラではなく黒い金塊だと思っていますが、冷やかしに行くには良いところです。

さて、今回紹介するのはNikonFT3とPENTAX SP、CanonFTbです。

どれも60年台から70年台までの中級機クラスのカメラになります。

これまで出会ってきた個体の中でブラックボディは割合的に少ないようで、全体の2割程度ほどなのではないかと感じています。

特にカメラの性能などについては語りません。

かっこいいですよね。ただそれだけの話です。

シルバーも渋くてカッコいいのですが、最近はブラックペイントにハマっています。

Canon初のプロ機は黒しかない。ないよね?

F-1のようにプロ機が黒いのはある意味、当たり前過ぎて逆にありがたみがありません。

FGは基本が黒。

後に80年台になってくるとプラスチック外装が一般的になるのと合わせてカメラは黒が一般的になりました。

実際メタルっぽく見せる塗装って難しいので自然の流れかと思います。

エントリー機も黒

かつてのブラックペイントはシルバーよりも値段が高いものでした。

今となれば珍しくないブラックボディですが、特別だった時代のブラックペイントにはシルバーにはない魅力があります。


最後、渋谷の松濤美術館で開催中の写真展に行ってきました。

なんでもないものの変容として3会場で巡回している最後の展示になります。

シュールレアリズムから続く前提写真についての展示ですが、私が主に撮っている。まさに何でもない写真の起源についての展示になります。

語ると長くなるので語りませんが、何故撮るのか。ということを考え始めた時に一つの回答としてある分野なので一見の価値ありかと思います。

今回も取り留めない内容でしたが、ぼちぼち梅も咲き始めて写真の季節になってきました。

OLYMPUSの新しいOM-1mark2凄いですよね。PanasonicのG9も凄いなぁと思ってましたが、もうほんとカメラは道具として完成されつつある気がします。

フィルムで最近撮ってませんが、遠出して中判で撮りたいなぁ。

Foveon見てると中判とか高画素機って必要なのかと思ってしまいますが、一長一短ですね。


またネタが溜まったら更新します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

Akatsukiでした。

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