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拝啓小五の君へ

二十年前、

国語の授業で故事成語を1つ選び、その言葉について調べ発表しなければならなかった。

私がチョイスしたのが「蛇足(だそく)」という言葉。

意味は確か「無駄な付け足し」だったと思う。

前回投稿したティーカップ

縁を削って動きを出したのに対して、ハンドルのフラットな面がどうも気になる

悩んだ挙句、ハンドルも削って若干の凹凸を出した。

20個ある中の半分程を削り終わってふと思った

見た目に分かりづら過ぎないか?
果たしてこれは必要なのか.........。


こんなことをしなければ次の形状にもっと早く移れたはず。

途中でものすごいストレスを感じ始めたがもう後戻り出来ない。

一つ仕上げるのにトータル30分はかかっただろう。

ハンドルがなければ15分で済んだのに。

二日かけて全て仕上げ終わった。
達成感よりも自分の判断に対しての疑問が拭えきれずにいると、ふと昔の記憶が蘇る。

小学三年生からソフトボールを始めた。

五年生の時、近隣の地区でバケモノ級の球速を誇る一学年上の投手と初めて対戦した。

当時私は試合に出たり出なかったりと完全なレギュラーではなかったのだが

最終回のツーアウトで打順が回ってきて
カウント2-3

そこから5球ファールで粘り

結果、四球で出塁

ただの練習試合にも関わらず異様に盛り上がったのを覚えている。

そこからずっとレギュラーとして起用されるようになる、自分にとって大事な一打席

「粘り強さ」「泥臭さ」

それが自分のストロングポイントだった

練習量だけは人一倍あったと思う。
ソフトが嫌いになり泣きながら練習に行ったのが懐かしい。

良くも悪くも二十年前のスタイルと何も変わっちゃいない。

そんな不器用で愚直なティーカップ

完成は近い。

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