0.推しの人生とオタクの人生
初めまして。オタクでカメラマンをやっているほにゃぴ〜です。
この連載では自分の私的なオタクエッセイや、たまに写真の話などをしようと思っています。よろしくお願いします。
初回は準備号として、個人のnoteで書いた文章をこちらにも掲載します。
書いた日は2022/02/11です。楽しんでいただけたら嬉しいです。
今日は私が13年くらい推している2PM ファン・チャンソンさんの32歳の誕生日だ。
推しはじめた時は10代だった、周囲に老け顔とからかわれる大人びた顔のグループの末っ子。当時から神様が乗る聖牛のように美しかったがアラサーになっても更に美しさを増し、元々デカめの身体が兵役中最高にデカくなっていたが一気にダイエットして見事に復帰!2PMのカムバックも素敵だった。
↑日本版の最新曲MVでロデオマシンに乗っているチャンソン、最高!似合いすぎて笑った。
私にとってチャンソンはいまだにこの世の中で一番美しいと思える存在ではあるが、2PMのグループ活動が休止し本人も兵役に行ってしまった隙に、私はTHE RAMPAGEの鈴木昂秀くんにハマり、すっかりオタクとしての本現場をそちらに移してしまっていた。
↑昂秀くん、綺麗で可愛くてスタイル良くてなんでもできるけど、走り方がバタバタしている。
昨年末の12月15日、私はTHE RAMPAGEのツアー最終公演のために幕張メッセにいた。18:30からの平日公演だったので、あたりは真っ暗になっていた。
個人的に2021年は、仕事を独立したばかりなのにコロナの中等症で1ヶ月入院、更に後遺症でハゲたりと辛いことが多かった。追い討ちをかけるように10月には右耳の下に謎の腫瘍ができ、この日は病院で検査結果を聞いてからライブに向かった。
検査結果は悪いものではなかったので安心し、今日はライブを思いきり楽しもう!と思っていたところに、チャンソンのオタク友達から「ねえ見た!?」とリプライが飛んできた。
すぐにTwitterを開いて知ったのはチャンソンからの
・結婚する
・子供が誕生予定
・JYP(事務所)を離れる
という「大切なお知らせ」×3を盛り込んだ、相変わらず長文のメッセージだった。(※チャンソンは話が長いことでおなじみで、ライブのMCではチャンソンのターンになると他メンバーが寝だす。)
驚いたけれど驚きすぎて全く実感がわかない状態で、とりあえず幕張に向かいライブを観たが、このライブを観るという半拘束時間によって逆に思考は止まらなくなった。
前提として私は推しが結婚したり子供ができたりに関しては肯定的なオタクで、チャンソン及びK-POPの前の本現場は洋楽バンドだったのだが、その時の推しが結婚した時も心から祝った。結婚相手はシングルマザーだったので、一気にパートナーと子供という家族ができた推しはワールドツアーを休んだが、尊敬できる人だ!素晴らしい!と誇りに思った。
しかしその後バンドを脱退し、パートナー(彼女はオーディション番組に出た経験もあるシンガーソングライターだった)と共に、地元ユタ州のフェスとかに出る活動にシフトしてしまい、推すのが物理的に困難になった。なかなか行けないよユタ州!
今ではインスタをフォローして活動を眺めている。
更にその前の洋楽の推しも、私がハマってる間に海外のフェスで怪我してそのまま脱退してしまい、今は滅多に来日しないバンドに所属しているので、こちらもインスタで眺めている。
このように基本がっつり推すと決めた推しに関しては、基本ずっと好きでいる。
古今東西の推しを長年推していると、時に信じられないようなことが起こるが、自分の中では女を殴ったとか未成年に手を出した以外では、推しを嫌いになることはない(自分の推しがそのようなことを起こしたことも今のところない)。
ただオタクする本現場・最推しが何年かで替わる。結局私は、推しの人生の大きな変化についていけない時がある。
しかもその変化の気配を感じると、どこか共通点のある、推しを推しだした頃の年齢くらいの推しを見つけて、また同じことを繰り返す。
元々音楽をやっている推しが好きなので、チャンソンが俳優メインの活動になってから正直寂しさもあった。3つの大切なお知らせの中で私が一番動揺したのは、JYPを離れることだった。
2PMメンバーではテギョンも既に別の事務所に所属しているし、メンバーのほとんどが最早俳優としての方が有名になったが、J.Y.Parkの元で音楽をやっているという見慣れた環境から離れてしまう。
気付かされたのは、キャリアチェンジもしくは家族が出来るという人生の一大イベントに対して、あまり向き合いたくないという自分自身の弱さ。それらを経て人生を進めていく推しに置いていかれた感。書いていて自分で情けないが……。
また自分はできなかったけれど、男に生まれて仲間とワイワイ音楽をやりたいという願望を、推しを通じて感じていたい(これに関してはまた書こうと思う)。
つまり自分もずっとオタクするから、推しも何も変わらず、ずっと歌ったり踊ったりしててくれ〜!その青春を私に追いかけさせてくれ〜!と駄々をこねているんだと悟った。今の本現場であるTHE RAMPAGEのツアー最終公演中に。
実際に昂秀くんを観に行って、推す!!と思ったのも、ここ幕張メッセだった。
2PMの活動休止中で、チャンソンが歌ったり踊ったりしている現場が無く、しょんぼりしている私に友人たちが昂秀くんを観ることを勧めてくれたのだ(私の推すタイプ、友人たちに把握されすぎている)。
ハマった当時の昂秀くんは、チャンソンにハマった時と同じくまだ10代だった。チャンソンと違って兵役が無いので、何もなければずっとLDHのパフォーマーとして活動してくれる。しかし先輩パフォーマーたちが語るように、いつまでも踊れるわけでは無い。私が推し続ける長さと昂秀くんのパフォーマーとしてのキャリア、どちらが長いのだろう。
いつかこの光景を見ることも無くなる……というずっと先のことを考えて、また別の推しを推す自分を想像すると、冷静にキモかった。
普通にこどもおばさんだし、一生JKが好きなおじさんと同じなので。
いつか私もモラトリアム執着オタクじゃなくなる時が来るのだろうか。
お誕生日にグダグダ書いてしまいましたが、チャンソンは本当に偉い。洋楽オタク時代の推しに対しても思ったように、また私の推しが誇らしい人間であることを知れた。
速度違反(いわゆるデキ婚)だという批判もあったようだが、相手の年齢や交際期間の噂も、むしろ私も30代の女として涙が出るほど感動した。
モラトリアムオタクの執着からは離れたが、誰よりも綺麗で、いくつになってもなんかクネクネする愛敬たっぷりなところ、ずっと大好きです。情けないオタクだけど、ずっと見続けます。
益々の活躍と幸せを祈っています。チャンソンおめでとう!
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