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後楽園ホールの控え室。日常と非日常の狭間。そこから非日常に向かい日常に戻る。

後楽園ホールは月に1回は確実にいく場所になっている。

後楽園ホールは数々の漫画にも出てくる。まさに聖地だ。最近の若い世代であれば「はじめの一歩」なのであろうけれど、僕には「頑張れ元気」で、後楽園ホールでシャーク堀口が関拳児に負けて、後楽園遊園地で亡くなるシーンが印象深い。後楽園ホールの階段の落書きを帰りに見るとマット界を支えてきたファンの厚さを感じるし、自分たちのジャンルの将来が少しだけ安心な気がする。

後楽園ホールにいくときはプロレスラーとしてが圧倒的に多い。
MMAファイターとしては2005年11月6日の弘中邦佳戦が最後で15年後楽園ホールで試合をしていない。後楽園ホールで試合をしたい気持ちはあるので、どこかのタイミングで実現させたいと思っている。色々と調整が必要なのは事実だけど、やる価値はあると僕は思っている。

プロレスの控え室と格闘技の控え室はまた違う。緊張の種類が違って、どちらがどうこうでなく、どちらにも良さがあって、味わいがあるものだと思う。僕はどちらも知っているからこそ、良さがわかる現役世代では唯一のファイターであり、レスラーだ。

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先日、住村選手のセコンドで後楽園ホールの控え室に入った。
格闘技の控え室に入ったのは11月の宇野薫選手のセコンド以来になる。格闘技のセコンドを頼まれるのは現状は宇野さんと住村さんだけなので、年に2−4回の頻度で後楽園ホールを使う。

格闘技の控え独特の緊張感があるし、人間模様があって僕は好きだ。

僕は格闘技界で仕事をするけれども、格闘技のコミュニティには属していないので、知らない人や最近の人は知らなかったりするから、余計に新鮮に感じるのかもしれない。

控え室の緊張感は選手関係者以外では感じることはないだろうけれども、試合を味わう上でいいなと思うので、いくつか自分が感じたことを書き残しておこうと思う。

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