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土曜日の朝の技術練習と自分自身が監督になれって話。

土曜日の朝に選手用に技術練習をしている。自分の練習ではなく教える側として練習を仕切っているのだ。選手を教える時間は1週間でこの時間だけだ。

最初は1時間で始まった練習。今は量が膨らんで1時間半になっている。技術練習なので、スパーリングも無ければトレーニングもない。基礎技術の反復と疑問に答えるのに終始している。もう少し量を減らしてコンパクトに収めたいところではあるが、あれもこれもになってしまうのはせっかくなら強くなってほしいと願うからだ。

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肉体的な強度はスパーリングと比較したら少ないが頭を使う練習だ。基礎技術の打ち込みの際に立ち位置に始まり、手の置き方、頭の位置と指摘するので選手からすると気が抜けないだろう。

1年近くシンプルな打ち込みを続けてくれた選手は組み技のレベルが確実に上がっているし、試合で組み技でコントロールして勝ちを拾う選手まで出てきて、練習を見ている側としては嬉しい限りだ。

MMA用の組み技の打ち込みフォーマットはできていて、これをやれば最低限の基本技術は身につくので、あとは個々が自分の得意分野を活かす為に使ってくれればいい。この練習フォーマットに関してはどこにでも誰にでもお伝えするので声をかけてくれたらと思っている。

教えることは僕の選手生活にも役立っている。これは嬉しい誤算である。最初は自分の技術に影響を与えるとは思っていなかったのだが、教えていく中で技術が整理されていくし、自分が学ぶ時間もとるので、僕のメリットも大きいと感じている。ここ最近の試合で技術がより整理されているのはこの時間のおかげだと僕は思っている。

僕は教える側に回っても指導者やコーチだとは思っていない。生徒とも思っていない。僕は技術の提供者であり、選手は選手だ。なのでこうしてほしいもなければ、技を使ってほしいもないし、僕が教えたとも思わないし、ましてや弟子とも思わない。あくまで僕は技の提供者であって、その技を使うかどうかは選手が決めることで、取捨選択してくれたらいい。

MMAを各分野にコーチがいる。僕もMMAのコーチをほしいと思うときもあったのだが、今の今までMMAのコーチを持たずにここまできている。MMAの技術を教えるコーチはいても、MMAとしてディレクションしてくれるコーチは僕は持ってこなかった。僕はそれで良かったと思っている。

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