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コロナ禍の日本マット界を一刀両断! 人材不足が招いた悪戯!?「天心×皇治はツラいでしょう」

 最近はDDTに参戦しながら、来る9月10日には久々のMMA戦にも参戦することが公になった“バカサバイバー”。ただし今回のMMA戦を「格闘技戦」と口にしていることから、他のMMAと同一線上で語ってくれるな、という雰囲気も受け取れる。また、昨日8月26日、『RIZIN.24』(9月27日、さいたまスーパーアリーナ)の会見が行なわれ、那須川天心×皇治戦が発表されたが、こういった事象も含め、コロナ禍の日本マット界を一刀両断! いや、コロナ禍だからこそ、自由な発想でリング上を語るべし!!(聞き手◉“Show”大谷泰顕)


電流爆破は麻薬、秋山準の強さを引き出す


――さあ、今回もよろしくお願いします。
青木 さてさて。何から行きましょうかね?
――まず、明日8月27日ですか。DDTの東京・としまえん大会で路上電流爆破6人タッグデスマッチがあって、“バカサバイバー”は大仁田厚と絡むんですよね。
青木 大仁田厚かー。
――大将(大仁田のあだ名)です。
青木 僕は好きですけどね。
――大仁田厚って、全盛期はもうとうの昔に過ぎている選手なんですけど、それでもニーズがあるってことは何かあるんですよね?
青木 大仁田厚と絡むのってねえ、技量が問われるんですよ、こっちの。
――技量が?
青木 そう。たとえば会見ひとつとっても、言葉のスピードの返しが問われる。
――ヘぇ~。大仁田厚の場合、相手が誰だろうと、電流爆破に入れた時点で、言ってしまえば大仁田の勝ちじゃないですか。
青木 言っていいの?
――え?
青木 爆破はねえ。
――ええ。
青木 麻薬ですよ、あれは。
――麻薬!?
青木 そう。麻薬だよ。
――クセになる?
青木 クセになる……、なってるのかな?
――しかも今回は宇野薫も絡むじゃないですか。
青木 ですね。
――あれは“バカサバイバー”が出るのよりも引っかかりました。
青木 まあ、青木は読めますもんね。
――宇野薫はどうなるのか全く読めない。
青木 僕的には、(宇野は)損しないかなーと思っているんですけどね。
――なるほど。それから、もうそういうくくりで見る人は少ないだろうけど、最近は大仁田厚と同じく、全日本プロレス出身の秋山準とも最近は絡んだりしたじゃないですか。
青木 まあ、あれはまずジャブみたいなもんですよね。
――最初は軽く行ったっていう。
青木 そう。嬉しかったですけどね。
――秋山準って、全日本プロレス出身のプロレスラーの中では、レスリング時代の実績を含め、数少ない格闘技的な強さを持ち合わせながらプロ入りしたプロレスラーじゃないですか。
青木 そうなのかもしれないけど、今のところ、みんな秋山準を秋山準として扱っているんですよね。
――あー、秋山準を秋山準として。
青木 僕としては、それは違うだろうと。
――うんうんうん。
青木 たぶん青木真也なら、秋山準の持っている、強さを引き出せるんじゃないかと思っていますね。
――要は、それを引き出す領域に踏み込む実力があるっていう。
青木 そう。
――それは踏み込んでほしいなー!!
青木 それがわかっているから、リング上で対面する時には緊張感を生むように考えてやってますけどね。
――たとえタッグであっても、二人がリングに立った瞬間に、自然と会場が湧くような。
青木 そうです。
――それは面白いなー。
青木 僕もようやく少しプロレスがわかってきたところだけど、今後また絡んでいくのであれば、秋山準との絡みっていうのは久々に面白くなっていくかもしれないと思ってますね。
――本格的に絡む日が待ち遠しいですね。
青木 ですね。


青木を絶賛する天心と平田樹

――続いて、来る9月10日には「Road to ONE:3rd」(東京・Shibuya O―EAST)という大会で、久々に金網に入って江藤公洋とのMMA戦が決まりましたね。
青木 ここ最近、精神的に来ているんですよね。
――あ、そうなんですか。
青木 こんなヤツらと一緒にやっている意味はないなあと思って。
――こんなヤツらっていうのは、単なる格闘技というか、いわゆる「格闘技内格闘技」的な考え方しかできない人たちっていう意味?
青木 そう。
――難しいですよねー、そこは。せっかく“バカサバイバー”が単なるMMAじゃないっていう意味合いを含め、「格闘技戦」と打ち出しても、言っている意味すら届かないんだとしたら。
青木 最近は単なる「キテレツなことを言っている人」みたいな認識のされ方ですよ。ホント哀しいし、情けない。
――しかしながらAbemaの番組を見ていたら、平田樹が“バカサバイバー”のことを話していましたね。


青木 あれは嬉しかったですね。

※『平田樹「好き!男として・・?あまり関心湧かないです! 」青木が動くと心が動くね!9.10 Road To ONE:3rd TOKYO FIGHT』なるタイトルのAbemaのネット番組で、平田樹が“バカサバイバー”について語っている。
 内容的には、本人曰く、「あの青木さんから教えてもらっている」と口にするほど、青木との練習には影響を受けることが多いらしく、番組内では平田は“バカサバイバー”を絶賛。
「人前に出る覚悟を持て」をはじめとする“バカサバイバー”の発言に「人として心を打たれる発言が多い」と語っている。
 また、自身の試合を解説席で解説する“バカサバイバー”の言動を試合後に聞くにつけ、「バレてるわ」と感じることも告白。
 さらには「試合に負けても(相手が勝ったではなく)『青木さんが負けた』って青木さんがが中心になるので、そういう選手になりたいな」とも語り、最後は「いつも試合とSNSと全て見て、勉強させてもらっています」とコメントしている。
 ちなみに番組内では「男としてはどうですか?」と聞かれ、「興味は湧かないですけど、どんな生活してるのかなとは思いますけど」と笑顔で答えている。

 そして、同様にAbemaのネット番組『那須川天心「めちゃくちゃ好き!だけど2人でご飯はやめときます!」| 青木が動くと心が動くぜ!9.10 Road To ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT』では、那須川天心が“バカサバイバー”を語っている。
 それによると、「青木さんですか? 僕はめちゃめちゃ好きですよ。僕からしてみると凄くまともだなって思います。まともっていうか、ちゃんとしている人ですよ。格闘技の面でも話すこととか、的を得たことしか言っていないんですよ。それに周りがついて行けるか行けてないかっていうところだと思います」など、“バカサバイバー”の言葉が掲載されている記事やSNSを注視し、激しく同意することが多いことを告白。
 実は潜在的な“バカサバイバー”信奉者は思った以上に存在している!?

――天心も“バカサバイバー”を絶賛していましたね。
青木 天心の場合は、そう思ってくれていることは知っていたんですけど、平田もわかってくれたっていうのが嬉しくて。
――確かに。
青木 ああいう人がいるのであれば、まだ伝える価値があるかなとは思いますね。結局、何を言ってもバカにはわからないから。

天心×皇治はツラい!?

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