見出し画像

2022年 格闘技戦発表 「ラブレターフロムDREAM あるいは嘘のない生き方」

試合発表と同時に試合まで1ヶ月。

ここからコンディションも試合も創り上げていく決意と覚悟を決める意味でも試合発表と試合まで1ヶ月の区切です。何度やっても試合をするのは嫌なものですし、やればやるほど経験が積み上がっていくから踏み出すのに勇気が必要になっています。1ヶ月、1週間、1日、試合当日と日々を積み重ね、押し出されるように試合に向かいます。正確には踏み出すではありません。

試合をしたくない。歳を重ねる毎に。経験を積み上げる度に。試合をしたくない思いは強くなってきています。苦しみも辛さも知っているし、見合うリターンがあるかと言われたら、それほどでもないのは僕がよく知っているから、余計に試合をしたくないです。リターンがないというよりも試合をすることで得られる対価や知名度は僕が欲しているリターンでは無いのです。

それでもやるのは好きだからであって、これしかないからであって、格闘技を代替できる快楽がないからです。世の中をよくしたいとか、格闘技をよくしたいなどといった気持ちはないです。僕が創るもので人々の感情を揺さぶって生きる糧になってくれるのは僕がやりたいことだけど、勘違いしないでほしいのはそれは僕がやりがいを感じるからであって快楽を感じるからです。

すべては自分のためです。僕は自分のためにやっています。

苦しまずに試合をすることはできるし、創り上げずに試合をすることもできます。多くの選手がそちらを選択しているし、その道は簡単で安定しているかもしれないのですが、僕は創り上げる道を選びます。それは一見苦難の道に見えるかもしれないけれど、実際は刺激的で楽しい道なのであって、僕はこれでないと格闘技という芸事を続けていくことに価値を見出せません。

青木真也を見てきた人には「嘘のない人」なのは理解してくれるはずです。
本当のことを言うがあまりに損をしてきたことは重々理解してきているし、損をすることを承知で本当のことを言ってきました。本当のことを言ってきたから、失わずに済んだモノや得られたものもあって、誤解曲解もあって平坦ではなく苦難の道ではあったと思うけど、青木真也の生き方に誇りを持って生きています。今後も道は平坦ではなく難行苦行が待ち構えていると思うけど、僕は青木真也に恥じないように青木真也を守って生きて行きます。

秋山成勲という人はどうも嘘が多い人のように思うのです。
多汗症で乾燥肌を理由に試合時に保湿クリームを塗布したり、そんな秋山成勲さん御本人自らONEの理念の尊敬が大事と声高らかに表名したり、上辺だけで利益を取りにいこうとします。本音と建前を使い分ける人というか、小利口というか、ずる賢い印象を持っていて、試合決定に向けたやりとりの中でもその印象が変わることはないし、より確信に変わっています。試合で何かしてきても驚かないし、ヌルヌルでもメリケンサックがあっても僕は試合をして勝たなければいけないのです。当然、試合後に関係が変わることもなければ尊敬して称え合うみたいなこともないでしょう。

桜庭秋山のヌルヌル事件など僕にはどうでもいいことです。
僕がやられた話でもないし、当事者間で決着をつければいい話であって、そこへの怒りはまったくありません。秋山成勲さん自体への私怨はありません。心の底からどうでもよく交わる必要のない人間です。

青木真也の生き方として譲れません。そこだけです。
損をしてでも本当のことを言ってやって生きてきた人と小利口に本音と建前で生きてきた人の生き方の違い。僕はここだけは譲れません。ただそれだけのことです。

僕が青木真也でいるために僕は1ヶ月必死で生きます。
青木真也でいることだけを大事に生きてきて、青木真也でいるためであれば離婚もするし、独りで泣いて震えることも厭いません。何も後悔してません。自分を裏切るな。裏切りそうになることなんてしょっちょうだからこそ、文字にして声にして自分に刻みこんで踏み止まって生きます。生きろ。

※格闘技媒体でコメントとして引用して頂いた場合は引用元としてこのnoteのURLを貼りつけて頂けたら幸いです。よろしくお願いします。

ここから先は

589字

¥ 300

サポートありがとうございます。選手活動、表現活動の活動費用に当てさせていただきます。更なる良いもの、面白いものを創作する原資に大事に大事に感謝を込めて使わせて頂きます。