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試合後インタビュー 「文脈のある格闘技」は観られるか。「SKE48」の松井珠理奈にも「やりやすい」と絶賛!

バカサバイバー恐るべし! 去る9月10日、東京・渋谷O-EASTにて開催された『Road to ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT』にて江藤公洋とのMMA戦に向かった“バカサバイバー”青木真也。試合前の段階では「これは格闘技戦と書くことに意味がある」と、あえてMMA戦ではなく格闘技戦を強調して挑んだが、結果は3ラウンドをフルに闘って文句なしの判定勝ち。ズバリ言って圧勝だった。試合前日の直前会見では「SKE48」の松井珠理奈の質問に「遊びじゃないから」と厳しい表情で返答し、その場を凍りつかせるなど、独自の雰囲気を醸し出しながら試合に臨んだ青木。試合後にはRIZIN出撃を匂わせるマイクアピールを実行して物議を醸すことも忘れない。そんな青木に試合翌日、電話取材を敢行! その真意を訊いてみた――。(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

圧倒的な松井珠理奈の“華”

――“バカサバイバー”、11カ月ぶりの「格闘技戦」勝利、おめでとうございます!
青木 ありがとうございます。
――今回は圧勝でしたね。
青木 ですね。今回、観ていてどう思いましたか?
――試合の話に入る前に一番感じたことを話すと、とにかく「SKE48」の松井珠理奈氏の“華”ですよね! あれは凄い。
青木 彼女はわかっていますよね。対に立ってくれるからやりやすい。
――正直、アイドルの話は全くわからないんですけど、あれは確か10年位前だったか。秋元康プロデューサーがNHKの番組で、オーディションに合格したばかりの、わずか11歳の松井珠理奈という少女の話をしていたんです。
青木 へえー。
――そこでは、とにかく秋元Pが彼女を絶賛するんです。あまりにもスター性が凄いと。
青木 そうなんだ。
――しかも秋元Pは「スター性とは(観る側が)勝手に深読みするもの」と定義していて、「スタートは運を持っている人」という言い方をしていました。
青木 それ、面白い。
――そんな彼女に対して、前日の会見で質問された時に“バカサバイバー”は「遊びじゃないから」と返答したじゃないですか。
青木 あ、それ、彼女に対して言ったわけじゃないから。
――会見の映像を観ていて、それはわかりました。要は、こっちはそれだけ賭けているから、その温度をわかろうとしないヤツは、気軽に青木真也の名前を出すなっていう意味でしたね。
青木 そういうことです。
――ただ、会見の映像を観ると、“バカサバイバー”に突っ込まれた段階で、松井珠理奈氏がペロッと舌を出すんですよ。
青木 へえー、知らなかった。
――その仕草というか愛嬌も含め、“華”になっているんです。あれは凄玉ですよ!
青木 彼女はこっちを丸め込んでくれる面白さがありますよ。ちゃんとカタチにしてくれるっていう。
――ホント今回の『Road to ONE:3rd』はとくに彼女の功績が大きい気がしました。
青木 ええ。
――そんなところで今回の「格闘技戦」なんですけど、まず試合前の心境から教えてください。
青木 今回はいかに話題になるか、話題にするか。それしか考えてなかったです。
――話題になるか、話題にするか。
青木 そう。
――全体的に見ると、出場選手のメンツを見ても非常に格闘技的な世界観にまとまっていて、悪い言い方をすれば格闘技村の縮図に見えてしまうと思っていました。
青木 僕がいかにキュークツかわかります?(笑)
――そう思っているだろうなあと(苦笑)。
青木 もう超キュークツ。
――だから、あえて前日会見では、小川直也や藤田和之、桜庭和志といった、過去に対戦した選手の名前を挙げて、そのキュークツさを緩和しようとしていた?
青木 そんな感じです。

「日本MMA総番長」

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