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ABEMA放送 9月3日平田樹さんの試合と業界与太話 号外アーセン山本さん登場の巻

9月3日金曜日 ONEシンガポール大会。格闘代理戦争の出世頭である平田樹さんが試合であります。

ONE初の女子大会ということもあって力の入った大会になっている模様です。平田樹さんが試合をするならば見物するかな程度に考えておったのですが、ありがたいことにAbemaで解説のお仕事を頂きました。低めにまとめた丁寧なピッチングを心掛けたいと思います。

世の中的に女性の権利的なモノが叫ばれている中での女子大会はナイスタイミングであるとは思います。世の中に対するアピールにもなるだろうし、お金を出す人々に対するアピールにもなるのだとは思いますが、格闘技として面白いかどうかは判断の分かれるところだろうし、格闘技選手として試合が見たくなるかどうかと言われたら、自分の競技の参考になる要素は少ないので見ないのが本音であります。女子の格闘技をどう観せて、どう観ればいいのかは後述しますが、なかなか難しいところでありまして皆が頭を悩ませております。

まあそれはそれとして。

平田樹さんがトーナメントに出場するの巻

我らが平田樹さんが女子ワールドトーナメントで試合をします。
女子ワールドトーナメントは女子アトム級8人でトーナメント王者を決める試合です。御自身は当然のように選ばれると思っていた山口芽衣さんがうっかり落選してしまう珍事が起こります。山口芽衣さん御自身とお仲間でもあり、日本女子格闘技の婦人会的な存在である『ババア舐めんな』軍がワーワー言っていたりと人間模様がおもしろいことになっていました。ナイス僻み!と掛け声を掛けたいところではあるのですが、冗談の通じない方々であるのは承知しておりまして、ぐっと堪えた次第です。若い選手に笑顔で『頑張れ』と送り出してあげた方が綺麗だと思うのですが、どうなんでしょうか。

平田樹さんのトーナメント参戦は当然だと僕には見えています。
若い選手にチャンスが多いのは当然であって、そこにプロ格闘技としての選手価値があるのだから何もおかしな話ではないと思うのです。アマチュアではなく、プロ格闘技ですからねえ。そもそも女子格闘技は若さとルックスが大きな割合を占めるのは事実なのは長年女子格闘技をやってればよくわかると思うんですよね。そこら辺が肌感覚で理解できないのであれば芸事に向いてないとしか言えないと思うのですよ。バカなのかな。

平田樹さんはONEで連勝しています。計量をオーバーしたり、試合内容にツッコミどころはありますが、試合中に踊って圧倒的な話題性でひっくり返してしまったりとONEの日本女子の中ではプロ格闘技として独り勝ちなんですよね。計量オーバーして試合中に踊って、計量オーバーを有耶無耶にするってなかなかできないと思うんですよ。試合が終わって謝ってしまったり、どこか申し訳なさそうになってしまうものじゃないですか。計量失敗で泣いて誤魔化す三浦彩佳さんの遥か上を行く踊ってなかったことにする芸は流石としか言えません。

2020年の1月のジャカルタだったように思うのですが、あのときの彼女を見て『もしかするともしかするかもしれない』と思ったことを今も覚えています。そのときの僕が書いた記事は以下にありますのでどうぞ。

平田樹さんが問われている。

平田樹さんは2021年の2月に『Road to ONE』で試合をしてはいますが、2020年の2月以来のONE本戦です。コロナ禍において試合間隔が空いてしまうのは仕方がないことではあるのですが、試合をしたいであろう若い時期にここまで試合間隔が空くのはパフォーマンスにどう影響するだろうか。

2月の試合を拝見させてもらって、練習をしているというけれど、どこまでの練習ができているのか疑問が残りました。そのあとに格闘技雑誌の企画で対談させてもらっても格闘技に対する考えがどこまで真剣なのか疑問が残ります。

そのときの記事はこれまたどうぞ。
格闘技の知識と熱意が違うので僕が嫌なヤツに映ってしまうのですよね。取材後に格闘技選手と対談は極力したくないと伝えたのを覚えています。僕が引き出す役で話せても対談として対等に話そうとするとなかなか難しいのですよね。

彼女がどこまで真剣に取り組めていて、どこまで必死に取り組めているのか。時代がいい時代で格闘技でメシが食えて、力添えしてくれる人がいる環境でどこまで必死になれるのか。容易なことではないと思うのです。昔はこうだったって話をしたいわけではないけれども、僕のときは修斗でチャンピオンになっても手取りで20万円なかったわけで、やっとの思いでPRIDEに行ったらPRIDEが無くなりましたからね。僕が今でもシビアなのはいつどうなるかわからない実体験があるからです。

平田樹さんが海の物か山の物かはまだわかりません。
もしかするともしかするかもしれないし、このままインフルエンサーとして終わるかもしれません。それは僕にはわからないけれど彼女はもしかしたらもしかするんじゃないかと思わせる何かがあるのも事実です。

ここのところの彼女は自立が見えます。
インタビューを拝見しても自信と自立が感じられて頼もしくもあります。いい取り組みができているのだと思います。どうしても心配してしまうけれども大丈夫でしょう。

平田樹22歳。ここ2〜3年が勝負だと思います。
今が勝負です。このまま行ったり来たりするのか。それとも突き抜けるのか。22歳の成長速度は我々世代とは比べものになりません。だからこそ必死に今突き抜けろ!

勝負の時だからこそ、能力総動員で立ち向かって頂きたいと思います。我々おじさんたちにできることは後方支援でありますから、できることは何でもしたいと思います。

力で認めさせろ。遠慮するこたねえよ。ぶち破れよ。

格闘技に限らず結果が全てです。勝てば官軍。歴史は勝者が作る。
正論は色々あっても実際は勝ったヤツが強いし勝ったヤツが正しいのです。

平田樹の力で認めさせたらいいと思うんですよ。
首根っこ掴んで認めさせればいいし、掌を返させればいい。嫉みとかやっかみもひっくるめて力で認めさせてほしいのです。あなたにはそれができると僕は思っているから、「強く」闘ってほしい。青木真也が感じている舐めんじゃねえよ!を9月3日は彼女に乗っけようと思います。

力で認めさせろよ!

金曜日20時半キックオフですのでよろしくお願いします。


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