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平田樹欠場と我がプロ格闘技軍には兵隊がおりませんの巻

平田樹さんが高熱で10月29日の大会を「欠場」。

「高熱が続く」体調不良とのことでまずは大病でないことを祈ります。
欠場を決めた判断も責任も平田樹さん本人です。その判断に関して僕が意見を言う立場にもいませんし、プロ格闘技選手は全て自己責任ですから、平田樹さん本人の判断を尊重します。どうかお大事にしてください。僕は自己管理不足で自己責任だと思うので、同情はありませんし、欠場は恥ずかしいことだと思います。

僕はこの発表を聞いてショックを感じていました。
平田樹の試合消滅がショックなのではありません。それ自体は大したことではありません。彼女に僕が練習を通じて、対談仕事やインタビューなどの話す仕事を通じて伝えてきたものが何も伝わっていなかったことに対する絶望感です。何にも伝わってなかった。

平田樹は格闘技をプロ格闘技として、仕事として捉えている選手だと僕が勝手に認識していました。だからこそ協力させて頂けることは協力させていただこうと思っていましたし、共に創っていける選手だと思っていました。そこに関してはこの前の秋山と同じです。僕は学習しないなあ。

プロ格闘技をやっています。仕事をしているのです。

23歳でプロの格闘技選手になったときの師である加藤浩之さん(今も師だと思っています)は何があっても欠場は許さなかったし、IGFのときには藤田和之さんから「試合に穴をあけてはいけない」と教えてもらいました。これは正解不正解ではなく「芸事」に向き合う上での教育だと思っていて、パワハラや理不尽や非常識と言われようとも「芸事」で生きていくのであれば、肝に銘じなければいけないと思っています。そもそもマット界は理不尽で常識なんかは通じない世界です。

プロ格闘技はヨカタ(素人)の世界ではありません。
親の死目に会えない。畳で死ねない仕事です。これは格闘技に限った話でもなく、気合いを入れて仕事をしたら当たり前の話です。僕の友人の広告屋も医者もテレビマンも腹を決めて仕事をしています。遊びじゃないんですよ。ヨカタの出る幕はありまへん。試合に穴をあけたことで、ここまでおじさん達が創ってきたものは何にもならないわけで、世に出したかったとは思います。

プロ格闘技は負けるのも恥をかくのも仕事ですからね。
いいとこだけ見せて終われる仕事ではないんですよ。恥かいて。後ろ指指されて。罵詈雑言ぶつけられて。それでも創りたいものを見てやっていくのがプロの格闘技です。勝てる試合しかしないのは格闘技じゃねえし、仕事じゃねえですよ。お前の格闘技に伝えたい思想信念主義主張はあるのか。情念はあるのか。

プロ格闘技選手は舐められたくないんですよ。
世の中には命張って仕事してる人がたくさんいますからね。格闘技選手として対等に話せるように僕は今日も気合いを入れて目の前のことに向きあっていこうと思います。

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