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RIZIN.28(東京ドーム大会)本当にやるのかと思いながら予想と見所を。追加カードあり次第追記

RIZIN28東京ドーム大会が6月13日に迫って参りました。

2021年のRIZINは2020年大晦日に「東京ドーム大会をやるんじゃ!」と榊原社長がぶち上げたのですが、何分この御時世もあって、延期だの中止だの紆余曲折を経て、ようやく開催に辿り着きました。よかったよかった。

その間にはメイウェザーが試合をする「MEGA」がRIZINが運営サポートで開催される話があったり(2月末が延期か中止)、格闘技メガイベント(那須川武尊戦)の話があったりと話題には事欠かないところではありますが、形にならないのはコロナなのか、縁がないのかは分かりませんが、現状形にはなっていません。

2021年もコロナが主役。仕切り直しは難しい。

2020年からのコロナ渦で格闘技に限らず、全世界で全業種が何かしらの影響を受けています。10年前の東日本大震災と比較されることもあるのですが、東日本大震災のときは世界中で僕たちだけであったわけだから、創り方も選択肢があったのですが、今は全世界でのことなので手詰まり感があります。

経済と感染対策を並走させていく政策をとったので、感染者が増えたら緊急事態宣言を出して、感染者を抑えて、また解除して経済を回していくの繰り返しです。イベントは緊急事態宣言がいつになるかわからない以上は見切り発車での博打感は否めません。

主催者も選手も自らの力ではどうしようもなく、東京から開催を外したところでRIZIN大阪大会のように大阪の緊急事態宣言とぶつかったりと予測がつきません。

RIZINの東京ドーム大会も開催されるまでどうなるかわからないでしょう。小池百合子知事がギャーギャーやったら風向きは変わるだろうし、今は何をやるかわからない部分があって、先がまったく読めません。大田区体育館が急に使えなくなったりして、格闘技プロレス業界は大きな影響を受けています。要請でも施設を貸さないとなったらそれは命令だと思うし、「やり方が汚いです」と思うのです。この施設が貸さない問題は僕も月末のプロレスで食らっていまして、しっかりとイライラします。

東京に関しては僕は東京都民であるので「申し訳ございません」としか言えません。まあこの感じはまだまだ続くでしょう。もう耐えられないから皆で無視して、業界全体で声をあげるときだと思うんですけどね。

バンタム級グランプリ開催。滲み出る苦肉の策感。

外国人が呼べない。これは大きい。

役者が揃わないので下からすくいあげるしかないのですが、人材が豊富であればいい役者も揃うし、下のイベントも大きく影響を受けないとは思うのですが、どこも人材難でそこをすくってしまうものだから、下のイベントはスカスカでRIZINでもまた役者としては難しい苦肉の策感が滲み出てしまいます。

修斗もDEEPもチャンピオンクラスが引っ張られてしまうと厳しいように思うのだけど、そればっかしは聞いてみないとわからないだろうし、聞いても本当のことは言わないと思うんですよね。高い選手をRIZINが使ってくれて助かるのかもしれないし、選手が抜けて単純にしんどいのかもしれないしでこればかりは当事者しかわからないですよね。

8人であれば選手を集めるのも苦労はしないとは思うのですが、16人になることで薄まるのは仕方がないことです。ダイヤモンドやゴールドを探すときはドブっさらい的に探すわけで、ここから新たなスターが生まれることもあって、これもまた一長一短ではあるのですが、苦肉の策感は否めませんよね。

コロナ禍でも格闘技を動かす使命感と感謝。

これはRIZINに限った話ではないのですが、格闘技大会を開催しようと動く人間が昨年からずっといます。昨年のROADONE、RISE(この2つはabemaTVか)、K-1などなど。この文化を絶やしてはいけない使命感だと思うし、僕は世の中が厳しい今こそ格闘技に価値があると思っているので、場所を与えてくれる主催側には感謝でしかありません。

RIZINは日本格闘技の主であるとは思うし、RIZINが盛り上がれば、我々もおこぼれをいただけるわけですから、RIZINが盛り上がってほしいと僕は思っています。どうもここら辺がわからない人が多いのですが、ないよりあった方がいいですよ。大きいものも小さいものも。可能性も広がるし、多様性も広がりますしね。

RIZINは盛り上がってほしいし、実際に新しいファンが入ってきてくれていて、UFCでジャカレイが極められても驚きの声は上がらないし、青木真也を知らない層もいるだろうし、寝技をイメージしないでMMAを志す層が出てきたことは業界にとってはいいことだと思います。ファンが入れ変わっているんだから、先を見たらこんなにいいことはないです。

業界が発展して行くことと自分がどの層に向けてモノを作るかはまた別の話であって、僕は僕の創るモノを欲してくれる層に丁寧にいいモノを届けたいと思っています。わがままだけれど、僕はこれでいいし、これがやりたいのです。

そもそも6月13日は「あの試合」の予定日。

3月末や4月の初めには6月には「あの試合」を組むんや!とRIZIN関係者が元気に活動している話を聞いていたし、実際に漏れてくる話や某映像ディレクターのインスタグラムをウォッチすると動き始めてはいるのだろうけれど、一筋縄ではいかないだろうし、船頭がたくさんいて、綱引きも大変だろうから簡単な話ではないですよねと思って見物しておりました。

RIZIN関係者としては「ワシらが仕切るで!」となるだろうし、あっちの方やあっちの方では「ワシや」となるわけですから、簡単な話ではないんですよね。

僕としましては別にやらなくていいと思ってるタイプなので、どちらでもいいのですが、那須川天心さんが「オファーを断わられた」とツイートすると多方面に飛び火して、特に相模大野方面はリアクションに困るだろうなと思っておりました。

ちなみにこのツイートはRISEでの話のようで、RISEの中の話であればRISEの選手が受け身を取れるわけもなく、断わった理由を説明しようとする選手が現れたり、怪我をした医療費の話をし始める選手が出てきたりと地獄絵図を繰り広げておりました。受け身が取れないにもほどがある。

まあこの試合はこのままやるかやらないかで楽しめばいいじゃないかと僕は思っております。それでは試合の話をしていきましょうか。

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RIZIN MMAトーナメントルール:5分 3R(61.0kg)

朝倉海 vs. 渡部修斗

トーナメントならではのマッチメイクでトーナメント随一のミスマッチ。

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