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青木真也対ゴードンライアン 前を向いて生きていく

8月27日に青木真也対ゴードンライアンの試合が発表されました。

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階級も違うし、名実ともに世界一の選手との対戦だけに驚きの声が上がっています。もちろん僕も驚いたし、驚いていています。試合のお話しをいただいたときも、発表のタイミングも驚きなので、皆様の驚きの気持ちは共感します。

グラップリングマッチとはいえ階級が違うのは勝敗に関わってくることだし、怪我のリスクも上がるので断る選手が多いのだと思います。今回の場合は厳しい試合になることは明らかなので、僕以外の選手であれば断る選択肢が存在すると思うのですが、僕には断る選択肢は存在しませんでした。

ご相談させてください=やってください
ご検討お願いします=やってください

のニュアンスです。プロ格闘技選手、フリーランスで仕事をしていたら、オファーに対しては「はい喜んで」が基本です。職業格闘家、レスラーであればオファーを断るのは職業意識が低いと認識しています。

今回の試合のONEのCEOチャトリさんから直接メッセージを頂いてのお話でした。チャトリさんからのメッセージは1年以上ぶりで「物騒」なメッセージだったらどうしようと思ったのですが、身に覚えも無く、とりあえず開けてみると試合のお話でした。相手はゴードンライアンだし、物騒なお話であることに変わりはないのですが、この手の話は慣れているので、「いつ?私はいつでもやります。MMAの試合もください」と返します。

物騒がせだよな。ゴードンライアンとの試合は。ダハハ。

格闘技は仕事だから。職業観の話です。

格闘技を仕事にすると決めて、15年が経ちます。
そこらへんの気持ちは澁澤ディレクターが引き出してくれた映像を見てもらえたら大まか理解をしていただけると思います。職人としてやれって話です。

皆が勘違いしているのは格闘技を個で考えていることだと思います。
プロ格闘技は一座でやっているものであり、団体戦です。皆で作るものなのです。独り勝ちはできないこともないけど、それすると損をするんですよ。行って来いのものだし、皆で作って豊かになっていくものです。

そこらへんの感覚が抜け落ちているのが今の格闘技の問題点だし、この感覚がわかるだけで、プロ格闘技選手として立つと思います。それをシステムで成立させているK-1には頭が下がるのです。

僕は断らないですよ。どんなときも試合は受けます。それがドリームで加藤さんに教えられてきたプロ格闘技です。僕はアマチュアじゃない。プロ格闘技選手であり、レスラーです。

この試合は勝ちます。
勘違いしないでほしいのですが、僕は試合で対面に立った相手は誰でも勝たなきゃいけないのだ。必ず勝つ。これは闘いであり、勝負だから、勝ちます。格闘家、レスラーであると同時に僕は勝負師です。勝負が好き。

7月にはMMAの試合をお願いしました。そして了解をもらった。
ここからは試合が終わって試合に向かう心境や今の格闘技への気持ちを書いていきます。

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