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誰か菜食導入コンサルタントやりません?

私はどこに行っても珍しがられてきた仕事大好き人間だ。
仕事が趣味で仕事ばかりしているのではなく、単純に仕事そのものが好きで楽しんで働けるタイプ。
なのに、生来の病弱さが仇となって、社会生活からの撤退を余儀なくされてはや八年。この先も当面社会復帰の見込みはない。
それでも心の中では、体が自由ならあれやるのにな、これやるのにな、という思いが尽きない。
もちろん仕事以外にもやりたいことはたくさんあるけど、それらと同じかそれ以上の熱量で、仕事をしたいと思っている。
何の因果か、この希有なマインドを全く活かせない運命なのだけれど。

現在、全てを諦めて一日の大半をベッドで過ごしている私。
こうして執筆できるのも、毎日ではなく、できる時間も一日一時間程度だ。
そんな私が、元気だったら今やりたいこと。
それは、菜食者の選択肢が極端に少なく、菜食への理解も得られにくいこの社会を変えていく仕事だ。

選択肢の少なさ、理解の得られにくさという二つを一度に解決する方法がある。
世の中に菜食対応の商品やメニューを増やすこと。私としてはこれ一択だ。
菜食対応の商品やメニューが増えれば、言うまでもなく菜食者の選択肢が増える。
そして、その商品やメニューが人目に触れる機会が増えれば、自ずと認知は上がっていく。
その中から、菜食でない人にも支持されるヒット商品が出ようものなら、なおのことだ。
認知が上がれば、「私、菜食なんだ」とカミングアウトしても、「あー、最近そういうの増えてるよね」とスムーズに伝わる。
人は知らないことには拒絶反応を示すが、知っていることには反射的に興味を持つものだ。

実は、菜食対応という目的でない商品でも、菜食者が食べられるものは、探せば意外にある。絶対数としては少ないけれど。
これまでは、そういうものをたくさん探せばなんとかなるかなと思ってきた。
けれど、それでは菜食者の生きづらさはいつまでたっても終わらない。
改革が必要なのだ。

そこで菜食導入コンサルタントの登場が待たれるというわけである。
企業に対して、積極的に菜食対応食品・メニューを提案していく仕事だ。
もちろん、菜食者のニーズに合った商品となるよう、商品化まで責任を持ってサポートする。

菜食対応食品は、なにも国内の菜食者だけが買うニッチ商品ではない。
日本は諸外国と比べて菜食文化が遅れている。
それはどういうことかというと、日本に観光に来ても食べるものに困る外国人が潜在的にいるということだ。これは、国として外国人観光客を誘致したいのなら、いつまでも見過ごしていられないことでもある。

また、菜食は健康面でも利点が大きい。
健康のために高いサプリをなんとなく飲み続けるより、一週間の食事に数回菜食を取り入れる方がずっと効果が期待できる。人の体は食べたもので作られていくのだから。

美容やダイエットにも良い。
ヘルシーなおやつやご飯を求めている人は、提供側が思っている以上に多い。もちろん、それらはただヘルシーなだけではなく「おいしい」ことが必須条件となる。そのためにも、日頃から限られた食材でより高い満足度を追究している、菜食者の厳しい味覚が大事な情報源になってくる。
このように、ぱっと思いつくだけでも様々な潜在需要がある。

世の中に対して、新しい価値を提供していく。
その提案をしていくのが菜食導入コンサルタントの仕事だ。

ところで、菜食導入コンサルタントを始める前に、ぜひやっておきたいことがある。むしろここが一番大事とも言える。
それは、できるだけ大きい菜食者コミュニティを持つことだ。

需要と供給をマッチさせるには、市場の声が必要になる。
コミュニティのメンバーと日頃から思いを共有し、情報交換をしていれば、その声をコンサルに反映させることができ、企業にとっても菜食者にとってもコンサルにとってもメリットとなる。
折に触れ適宜アンケートを募ったり、新商品の試食などにメンバーを参加させたりなどして、企業側に直接菜食者の声を届けることもできるだろう。
しかも、いざ発売になったらコミュニティ内でターゲットに対してドンピシャの周知ができるので、企業にも菜食者にもwin-winだ。
さらにはメンバーの中からまた新しくコンサルタントが誕生していくかもしれない。
夢が広がる。
コミュニティは、できるだけフラットで開かれたものが良い。
やり方にもよるかもしれないが、主催者のマインドを学ぶようなオンラインサロンよりは、もっと気軽なオンラインコミュニティがいい。
今のところ良さそうなプラットフォームが無く、本当ならプラットフォームの開発もしたいくらいだ。(今後オンラインコミュニティって重要になっていくと思うんだけど、はやく誰か作ってくれないかな??)

経営者資質とバイタリティのある菜食者各位。
先頭に立ってみませんか?
菜食導入コンサルタントは多ければ多いほど良い。100人でも200人でも挑戦者が現れてくれることを願います。

我慢するだけの日々はもう終わり。
菜食者というカテゴリにいる皆で、今の社会を変えていきましょう。
 

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