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2022年6月ライブ記録(日比谷音楽祭/XIIX/SKY-HI/ユニゾンほか)

29. 06/03 日比谷音楽祭 Friday Night Acoustic

30. 06/04 日比谷音楽祭 Hibiya Dream Session 1

別で書きました。

31. 06/06 XIIX LIVE TOUR「in the Rough 1」@東京ドームシティホール

別で書きました。

32. 06/12 SOIL&”PIMP”SESSIONS -LOST IN TOKYO- Release Party 1部@ブルーノート東京

SOIL&”PIMP”SESSIONSのレコ発イベントです。ソイル見るの、多分10年ぶりぐらい。トランペットのタブさんは、ソロでちょこちょこ見ている気がするのですが(記憶に新しいところで昨年のReiちゃんのワンマンゲスト)。なぜそんな久しぶりにソイルを見に行ったかと言うと、SKY-HIがゲストだからです。

コラボレーション曲「シティオブキメラ」が大好きで、これはぜひ生で見たい!と。5月の「LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL」でコラボすると知ったけど遠いので断念、ソイルのレコ発ブルーノートのゲストに来るなら行かねば!と鼻息荒く参加。

「LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL」行きたかった~

ソイルとSKY-HIがコラボって聞いた時に、アグレッシブな曲なんだろうなと勝手に思っていたんです。でも違った。非常に良い意味で予想を裏切られました。アンニュイでけだるくて色気たっぷり、都会の荒んだ町のにおいが漂ってくる。SKY-HIとホーンの組み合わせは珍しくない、でも今までに聞いたことのないSKY-HIで新鮮。

AメロやラップパートはSKY-HIっぽいんだけど、サビがSKY-HI単体では出てこなさそうな絶妙なけだるさとメロディアスさ。歌い方はいつものSKY-HIだけど、ソイルの音と混ざると全然カラーが変わる、音楽の化学反応って面白いなぁと唸ってしまう1曲です。

この対談によれば、「最初にコラボしようとしていた曲は別の曲」「良くも悪くもSOILと自分がやるとなったら想像するような明確なものだった」とのことなので、きっと最初は私が思っていたようなアグレッシブなタイプだったのかもしれません。

社長:実は途中まで作った曲に向き合うSKY-HIを見たときに「この人いけるな。ちょっと負荷をかけても大丈夫だな」と思ってできたのが「シティオブキメラ」だったの。

日高くんの取り組みを見て、社長が負荷をかけた結果できたのが「シティオブキメラ」だったんですね。社長、負荷かけてくれてありがとう!

そもそもなぜコラボに至ったかと言うと、日高くんのラジオに社長がゲスト出演した時に語っていました。もともとSKY-HIがソイルをラジオでよく選曲していたことを小耳に挟んでいて、「あのSKY-HIが…もしや僕のこと好き?」と。「良い意味で異質な存在で気になっていた、いつか声をかけたかった」とのことです。日高くんは日高くんで、お声がけされるの待ってたみたいで、ほんと実現して良かったね!

ブルーノートは雰囲気があって大好きです。集まるお客さんも音楽の楽しみ方を熟知した大人が多い。明らかに出演者のファンではなく、ブルーノートの会員だろうという人がいるのも面白いんですよね。出演者関係なくふらっと見に来て、素敵な音楽と美味しいお酒やご飯を楽しむ姿に憧れます。

新アルバム「LOST IN TOKYO」のジャケ写をイメージしたカクテル、組み合わせのせいなのか飲んだことのない味でしたが、商品化して欲しいと思うぐらい好みの味で美味しかったなー。ブルーノートはパフェも美味しいからつい頼んでしまう。

約10年ぶりに見るソイル、ブルーノートと相性が最強でむちゃくちゃ気持ち良かったです。基本インストだし、曲知らなくても純粋にセッションって楽しい~!って引き込まれます。自由に展開していく音楽に巻き込まれて気持ち良くて。個性派揃いのメンバーを社長がまとめてる面白さもありますね。

Nothing's Carved In Stoneって、ウブさん(Gt)とひなっち(Ba)の両翼の駆け上がり、ギターとベースの応酬が強烈で愉快だなぁといつも思うのですが、ソイルはタブさん(トランペット)と栗原さん(サックス)(サポートメンバーですが)の両翼のクセがすごいと改めて思いました。こんなに攻撃的なトランペットとサックス、なかなか見る機会がないから心をわしづかみにされてしまう。

音楽の邪魔になる手拍子が苦手なのですが、ソイルのクラップは音楽の一部となるのですごく楽しいですね。ツースリー(やや不規則な2クラップ3クラップ)って、ちょっと難しいけどかっこいいし、その分燃えた(笑)「今日のお客さん上手」「昨日は10分ぐらい練習しないとできなかった」と社長に褒められたよ(リップサービスかな?)

ソイルの新アルバムは東京の地名がタイトルになっていて、「Generation Tree(代々木)」とか「明治神宮、原宿」とか、東京住まいなのであの一帯の空が見える気がしました。インストって、想像力を掻き立てられる。

久しぶりのソイルが楽しくて引き込まれて、SKY-HIが登場することをちょっと忘れていたぐらい。途中でSKY-HIが呼び込まれて「シティオブキメラ」をセッションしました。

見慣れない正装の日高くんが新鮮。人様のステージなので、普段より少し緊張が伝わって来たけど、曲の世界観に入り込んでいて楽しそう。こちらもブルーノートという素敵な場所で大好きな曲を聞けて大感動でした。音に飲み込まれてめちゃくちゃ気持ち良かった~。
日高くん、初ブルーノートだったそうで、感激していたようでした。社長同士で「社長~」って言い合っていたの面白かったな。

ブルーノートは演者が客席を通ってステージに向かうのですが、席の位置が良くSKY-HIを過去イチ至近距離で見れてウキウキ。やっぱり肌綺麗~!うらやまし~!という感想(笑)

またコラボステージを見れる機会があるといいな。ソイルの皆さんは風貌に迫力があるので、この中に混じると日高くんプリンスみたいだな(笑)

10年前は、ストレイテナーとの対バンでソイルを見たのでした。テナーの「From Noon Till Dawn」にタブさんが参加しているご縁での対バンだったように記憶。こちらもまたコラボ見る機会があると嬉しいな。

※そう言えばユニゾン宏介がラジオでソイルを選曲して、「土臭いヒリヒリとするジャズで殴って来るかのような演奏」って言っていて、なんて素晴らしい表現なのだろうと感動したことがありましたが、斎藤宏介featいかがですか、社長!待ってます!個人的にはスカパラfeatより想像がつかなくてめっちゃ興味あるな。

33. 06/17 XIIX LIVE TOUR「in the Rough 1」@岡山クレイジーママキングダム

別で書きました。

34. 06/19 ADAM at 「INST-ALL FESTIVAL TOUR 2022」@上野恩賜水上音楽堂

ADAM at Guest Band : NakamuraEmi / Schroeder-Headz

シュローダーヘッズ目当てで。上野の水上音楽堂好きだし、気候も良くプチフェス気分で参加。

○Schroeder-Headz
3人とも夏の装いだったので、登場した時に一瞬「え?誰?」ってとまどった(笑)シュンちゃんは涼しげな膝出しハーフパンツにNIKEのスニーカー、浩之さんはケバブスのシャツ(佐々木デザイン)、玉木さんは上下白で爽やか。

野外で聞くシュローダー気持ち良い~。水が流れるような展開にうっとり、掛け合いで緊張感が高まるセッションにヒリヒリ、聞いていて本当にご機嫌な幸福感に包まれます。なんだろうね、この魔法。

シュローダーの時の浩之さんは、ものすごい集中力で刻みつつ、パターンチェンジからのパワープレイ、みたいな緩急が楽しくて、ケバブスの時との違いにギャップ萌えします。多分ロックのドラム叩く時より緊張感があるので、今日も新曲の時に山を越えたと思われるパートで「ふぅ~」って一息ついててキュンと来ちゃったよ。
ケバブスの時は客席から見づらいことが多いけど、シュローダーだと手元から足元までよく見えることがあるからありがたいです。新曲(なつなつラプソディ)のドラムパターンも素敵でした。

シュンちゃんも野外でやるの楽しそうで、終始ニコニコでノリノリ。メンバーにセッションをしかける時のシュンちゃんは、いたずらっ子みたいな顔していて最高だなっていつも思います。
電子ピアノだったので、足元も丸見え。グランドピアノだと、席位置によって見えないことがあるから。楽しさが全身から溢れてているのがよくわかりました。

意外と持ち時間長くて50分ぐらいやったのかな、大満足。


NakamuraEmi
お久しぶりのEmiさん。(2019年芋煮会以来かな?)
まずサウンドチェックが楽しい。ブギーバック・涙のキッス・本能・勿忘・エイリアンズ・若者のすべて・夏の日の1993・Pretenderなどなど(もっとあった)新旧の名曲メドレーに聞き惚れちゃった。素敵なアイデア。ギタリストの方と2人編成でした。

Emiさんと言えば、元気いっぱいのイメージなのですが、そういう曲も良いのだけど、この日はしっとり歌い上げる曲も良いなぁと聞き惚れました。

MCもほっこりするし、相変わらずちっちゃくて可愛くてなんかぎゅってしたくなる人(笑)

○ADAM at
今日の主催者、初見でした。ピアノインストだからシュローダーっぽいのかなぁと思ったのですが、かなり違いました。バンド編成で、元気いっぱい。お客さんもそれまで座っていたのですが、立ち上がってノリノリ。インストだけど、やたらと手拍子があったり、飛び跳ねてサビで拳を上げっぱなしにしたり、賑やか。うーん、個人的にはその派手な元気が苦手でした。手拍子も同じく(音の邪魔なので)。

ご本人、お笑い芸人のような話芸がある方で、バンドメンバーとの掛け合いも多々。その愛されるキャラクターも人気なのだろうと感じました。本編最後に「アンコールでまた会いましょう」って言ってて爆笑。

アンコールは、シュンちゃんとEmiさんも参加で。シュンちゃんはサングラスかけて登場したけど顔が真っ赤で、「うわばみのように飲んでいた」と暴露されていました。きっととても楽しかったんだろうと思います(笑)

3バンドなのに4時間の尺。屋根あり・椅子ありだけど、ちょっと長いかなぁ。疲れちゃいました。

35. 06/27 UNISON SQUARE GARDEN「the  GARDEN limited」@KT Zepp Yokohama

ライブをやっているのは「やりたいから」に他ならないのだが、やっぱり来て体験してもらわないとという思いがある。
音楽がスマホで簡単に聴ける様になっても、大型イベントで手軽に見られるようになっても、その先にあるライブ体験の魔力は、知ってもらえるなら知ってもらいたい。

普段の生活では味わえないでかい音を適切な規模感で体験してもらうこと。これを諦めてはいけない。
なのでライブをやり続ける。君が来るまで。

「the GARDEN limited」というイベントを立ち上げた。
特に大きな野望があるわけでもない思いつきのイベントなんだけど、何か限定された条件を出すことで、呼ばれた気がしてくれるんなら真に受けてほしい。

UNISON SQUARE GARDEN

https://unison-s-g.com/2021-2022/the-garden-limited/

突然の上記表明と共に、「メンバー同い年以上限定ライブ」と「10代限定ライブ」というイベントが告知されました。私は余裕で「メンバー同い年以上」に当てはまるので、「呼んでくれてありがと!」と受け取ってエントリー。もしも該当しない年代だったら、悲しく残念に思っただろうか、と考えてみる。

今年3月にかかみがはら航空宇宙博物館で行われた素敵な企画のオンラインライブに10代の子達が招待されていて「いいなぁ」とは思いました。でもオンライン配信もあったし、学生優遇はよくある話なので、残念とまでは思わず。

「限定」企画であり、そもそも応募資格がないのであれば諦めはつきやすいかもしれない。「Normal」の時みたいに、FC会員なのに一般人以下の無下な扱いをされるよりはよっぽど納得できる。自分が今回対象世代だったから、そう思えるのかもしれませんが。

そもそもなぜ限定ライブなんだろうと考えた時、「普段の生活では味わえないでかい音を適切な規模感で体験してもらうこと。これを諦めてはいけない。」という一文に明確な答えがあると感じました。

田淵はライブハウスでの公演を大切にしているように思います。でも、まだまだライブハウスツアーがままならない社会情勢。だったら応募資格を限定してライブハウス公演しちゃえ、という考えに至ったのではと推測。ユニゾンのライブのメイン層は20-30代だと思うので、薄い層を狙えば、行き届かず文句が出るリスクも低いので。学生優遇(チケット安い)はよくある話だし、THE KEBABSでも学生限定のライブをやっていました。それだけじゃ物足りないから、大人もプラスしたのかな。

宏介がMCでも言っていましたが、子育てや仕事が忙しかったり、体力的なことでライブを離れてしまった大人も少なくないと思うので、そんな人達は嬉しかったのではないかと思います。同世代ファンのために託児所を用意する大人のミュージシャンやバンドもいますし、子育て中とか終わった世代がライブハウスに戻って来れるといいな、とアジカンのゴッチも言っています。私も同感。「ライブハウスは若者のもの」っていうイメージは寂しい。

「特に大きな野望があるわけでもない思いつきのイベント」と言っている通り、あまり深いことは考えていなさそうだけれど。人数が少ないところを狙っての企画だと思うので、今後20代とか30代限定で開催される可能性は、個人的には低いように思います。

と、前置きが長くなってしまいましたが、KT Zepp Yokohamaでユニゾンのライブ、面白かったです。平日だったので19:30開演というのもありがたかった。

クローバー
フルカラープログラム
君の瞳に恋してない
Hatch I need
マーメイドスキャンダラス
オリオンをなぞる
シュガーソングとビターステップ
ライトフライト
さよなら第九惑星
さわれない歌
kaleido proud fiesta
徹頭徹尾夜な夜なドライブ
桜のあと(all quatets lead to the?)

en.
春が来てぼくら

「ライトフライト」が嬉しかったのと、早い段階で「君の瞳」が来てテンション上がったのと(終盤にやるイメージなので)、「オリオン」「シュガー」というヒット曲が連続してたのが面白かったな。

あとパトべジツアーで何回も聞いていた「Hatch~」「マーメイド」のコンボがすごく良かったです。どういうわけなのかすごくフレッシュに聞こえました。恐らく、ホールとライブハウスの鳴りの違いのせいのように思います。

そもそも1曲目から異様に音がいいな、特にベースがバキバキ聞こえるなぁと感動していたのですが、「Hatch~」のイントロベースのワウワウがすごくて面食らったり、「マーメイド」のドラムがやっぱり笑っちゃうほど強烈で痺れたり。特に「マーメイド」はライブハウスで聞いた方が迫力があるというか、本来の曲の威力を初めて食らったように感じました。

そう言えば宏介ソロで「ギタージャンボリー」で披露した「Hatch~」も良かったなぁ。サビでBPMが落ちたのが気持ち良かった。ああいうアレンジも素敵。

貴雄は全体的にいつも以上にテンション高くて雄たけびも多く、絶好調だったような印象。「夜な夜な」の最後の方で♪ワタシドコ ココハダレ ダアレ?を、歌のメロディーに合わせて叩いていたのが、いつもと違ってテンション上がりました。
宏介も楽しそうだし、歌い方が割とアグレッシブに感じました。それはもしかして、私がここ最近XIIXのライブを見ていて、ユニゾンの宏介が久しぶりだったせいもあるかもしれません。やっぱりXIIXとモードが違って面白いなぁ。すごいな、あの人(笑)

「君の瞳」は、2番に入る前のベース音がいつもはシンプルな響きなのに、突然ビヨンビヨンさせていたのでびっくりというか、ギョッとしちゃったよ。田淵も気合入ってたのかな?「Hatch~」の前振りだったのだろうか(笑)

「君の瞳」のイントロにたまらなく心が躍るのは何故なんだろうと思っていて、考えてみたら2音目が半音上がるところが気持ち良いポイントなのかな。半音の気持ち良さの魔法みたいなものってあるのかもしれない。
歌詞の「虹色に光る幸せ」が何なのかよくわからないけど、私にとってはユニゾンのライブ体験も「虹色に光る幸せ」だな、とこの曲を聞く度に思います。
間奏で宏介と田淵が遊びまわっているのも楽しいけど、この日はそれぞれ離れたまま弾いていました。それもまた良き。

席が1Fの後ろで、前に大きな男性がいたので「詰んだわ」と思って終始音に集中していたんだけど、逆に音に集中できて良かったかもしれないです。鳴りが好きだったなぁ。

やっぱりZeppクラスの大きなライブハウスの平らなフロアの後方の座席って視界が悪くてストレス。ステージから遠いのは別に良いんだけど、見えないと虚しくなるよね。ただ、椅子の前後が思ったよりスペースが取ってあったので、まだマシだったかな。いつかのZepp羽田は前後もギュウギュウに詰められていて、1mmも動けないっていう公演があって本当に苦痛だったな(ユニゾンではないですが)。早く元のスタンディング(逃げ場がある)に戻らないかなぁと思います。

「ライトフライト」は、考えてみたらライブで聞いたの初めて。近いところだとオンライン(航空宇宙博物館とLIVE (in the) HOUSE 2)で聞いたのと、DUGOUTのQueの映像が大好きで何度も見ていたせいか、私の中では1人部屋で毛布被って没頭して聞くようなイメージの曲なので、Zepp Yokohamaはちょっと広いな…と思ってしまったけれど。

なんだか狭い空間がすごく似合うなぁと思う曲。ユニゾンがまだ下北の小さいライブハウスでやっていた頃(私は知らない時代)の空気をなんとなく感じられるような気がします。若手バンドが持つピュアな感情が、ライブハウスにふわっと広がって上昇気流に乗っていくような軽やかさ。一緒に自分の心も軽くなるような気持ち良さを感じます。その気持ち良さを生で体験できたのは、バンドのピュアな気持ちをお裾分けしてもらったような、こそばゆいような幸せ。

「さわれない歌」も久しぶりに聞いた気がして嬉しかったです。私が初めてユニゾンのツアーに参加したのが「プログラムcontinued」だったんだけど、その1曲目だったことを今でも思い出します。6,7年前だと思うけど、もうそんなに経ったんだと思うと不思議。

相変わらずステージをところ狭しと駆け回っていた田淵が、ステージからガウガウ吠えてる(イメージです)のを見て、なぜか初めてユニゾンを小さなライブハウス(仙台Rensa)で見たことを思い出しました。あの時も、「なんだあの楽しそうな生き物は?」と言う衝撃と感動があったんだけど、今もなおその気持ちは変わらないなぁと思って。いや、衝撃と感動から、感動と安心感に変わっているかも。千里眼千里眼。あんな人他に知らない(笑)

あとやっぱり今最も気持ちが上がるのは「kaleido proud fiesta」なので、ツアーが楽しみ。だって絶対この曲聞けるってわかってるもんね。今のところ生で3回聞きましたが、まだまだ全然足りない!

MCは、「この会場で一番若いUNISON SQUARE GARDENです」「若輩者ですが胸借りますw」といった気の利いたセリフが(笑)

大人向けイベントということを考慮してなのか、いつも以上にMCの尺が長く、「どの時代にユニゾンを知ったのか」というアンケートを挙手制で取るシーンも。ちょっと意外でびっくりしました。オリオンで最も多く手が上がっていたようです。手売りの「新世界ノート」の時代からのファンもいた模様。

宏介が照れなのか「うそでしょ、すごい(笑)」「13年同じバンドを好きでいつづけるなんて」って笑ってたけど、リップサービスなのかもしれないけど、そこは「うそでしょ」なんて言わなくても、と少し気になりました。離れて行っちゃう人もいるだろうけど、長くファンやってる人も意外といるものだと思うのよ。普通に「ありがとう」で良かったのでは。「うそでしょ」って茶化しているようなニュアンスで言われたら、私だったらモヤるかもしれない(めんどくさい女)。

大人が集うライブでしたが、個人的にはいつものライブと客席の雰囲気はそんなに変わらないように思いました。宏介が「皆さん、昨日今日ファンになったわけじゃなさそうですね。パワーがすごい」と言うようなことを言っていましたけど、まさに。

なかなかライブハウスでライブを見る機会が減ってしまった今、こんなイベントをやってくれてありがたかったです。田淵の思いつきに感謝。ライブハウスの音っていいですね。

「マーメイドスキャンダラス」について
久しぶりにライブで聞いて、やっぱり歌詞が意味不明だと思って、わからない歌詞の意味を考えるのは好きじゃないのですが(だってどうせわからないから)、引っかかったことがあるのでなんとなく綴ってみる。

田淵は漫画や映画のインスパイア曲を作ることがあるから、この曲も「人魚姫」を題材にしたのだろうか、と思ったけど歌詞の内容的にインスパイアってほどでもなさそう。

パトべジの1曲目と2曲目の繋ぎが、「I need Hatch!!~マーメイドの嘘…」で、「はちまーめい…(8枚目)」となっているわけですが、ハッチの後にゴロがよい言葉を探していたら、たまたまマーメイドという単語を思いついたので、マーメイドをモチーフにしよう、ぐらいのノリかもしれない。

「伝説」「浅瀬」「泡」などのキーワードは関連性があるけれど、Aメロの「古びちゃった伝説をちょっと掘り返すような話…」のところは、人魚姫というよりむしろ浦島太郎っぽい感じがする(笑)
(そう言えばユニゾンには「シンデレラ」とか「かぐや姫」っぽいモチーフの曲もありますが。)

主人公にとってはマーメイドが嘘を付いている方が都合が良さそう。その間に「夜を駆けなくちゃ」「見つけなくちゃ」と必死で、とにかく主人公の焦燥感がすごい。過去に何かやらかしたことと関係がありそうで、同じ過ちをするまい、と気負っている感じ。「スキャンダラス」って、だいぶ強い言葉だし。

「雑音を塗りつぶせ」「耳鳴りがしそうなんだよ」は、似たような意味の歌詞を田淵はよく書いているイメージ。「エラーアラートは耳障りなんだ」とか「ノイズが邪魔になる」とか、「ノイズ」っていう単語も少なくないような。何かを振り払って前を向こうとしている様子は、ユニゾンの曲でしばしば見られる表現。あと「運命」も多いかな。抽象的で使いやすい単語だからだと思いますが。

最後は「絶対とかないよ そんなきれいごと聞けるなら ここまで生きれてないんだよな」と、ますます「人魚姫」の本編からは離れているように思います。

最も引っかかったのが「足が途絶える 恐怖のこと」っていう一節で、「足」だから人魚に紐づけがちだけど、ファンがライブに来なくなっちゃうことかな、となんとなく思いました。

昔苦労したせいなのかわからないけど、田淵は客足が途絶えることを極端に恐れているような気がするので。私から見たら、ユニゾンは売れていてお客さんもコンスタントにライブに来ているイメージだけど、今の社会情勢になってからお客さんが減ったことをとても気にしている印象を受けました。この曲はまだ平和だった時期に書かれたはずだけど、客足が途絶える不安というのは、田淵が常に気にしていることのかもしれないな、と。全然違うかもしれないけどね!

結局マーメイドの嘘というのは何の比喩か私にはわからないけど、ただタイアップやインスパイアにしても、ユニゾンの曲には必ず田淵の本音の片鱗が仕込まれているように感じることが多いので、この曲に関してはそれが「足が途絶える 恐怖のこと」かなと感じました。主人公と田淵の焦燥感が重なっているような気がして。

感じただけなので、真実はわかりませんし、わからなくていいんだけどね。田淵の歌詞って、ほんと面白い。っていうか、田淵ってやっぱり面白い。

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