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「日比谷音楽祭2022」野音が平日開催NGだと初めて知りました

28. 06/03 日比谷音楽祭 Friday Night Acoustic

日比谷音楽祭、3年ぶりの有観客開催です。亀田誠治さん主催、緑あふれる都会でボーダーレスに参加できるフェスというコンセプトで、チケットは無料。クラファンと投げ銭、企業からのスポンサードで成り立っており、参加メンツも亀田さんならではのジャンルレスで、ここでしか見られないセッションも大きな魅力だと思います。

3年前、SKY-HIReiちゃん目当てで参加したのですが、今年もお二方が参加するということでエントリー。音楽祭は6/3-5の3日間開催ですが、私は6/3と6/4に参加しました。
野音自体も久しぶりで懐かしくて嬉しくなっちゃう。3年前の日比谷音楽祭と、同じく3年前のストレイテナーのワンマン以来かな。

まずは「ウェルカムMC」という名目でダイノジのお2人が登場。説明されるまで全く気付いていなかったのですが、日比谷野音って土日のみしか開催されないんですね!なぜなら平日のオフィス街で大音量を出せないから。確かに言われてみればそうなのですが、今まで何度も(数えていないが少なくとも十数回は)来ているけれど、曜日については考えたことなかったな。

ストレイテナーもワンマンの際に「野音は抽選に当たるのが大変」と言及していました。土日限定だったら納得です。本当は2020年にくるりの野音があって楽しみにしていたんですけど、疫病のせいで流れてしまって非常に残念に思っていましたが、そう簡単に振替えが開催できる事情ではないことを理解します。

そこで、音量に配慮して平日も開催できるようにしたい、そうすることで若手ミュージシャン達が野音のステージに立つチャンスを得ることができるから、まずはお試しで平日の夜にアコースティックで、と今回の開催に至ったそうです。さすがは亀田さん。

個人的にも、平日の仕事帰りにふらりと立ち寄りやすい立地なので、平日開催が可能になると嬉しいな。野音は都会のオアシスって感じで、どこの会場にもない気持ち良さがありますよね。

限界が60デシベルだそうで、拍手やクラップも抑えめでお願いしますと、ダイノジのレクチャーに導かれ拍手の練習を。最初は60超えたんですけど、58や59に抑えることができました。思っているよりも小さい音じゃないとダメなのね。

と言うわけでフルバンドではないのですが、亀田さん(Ba)率いるカースケさん(Dr)、皆川さん(Key)という豪華ベテランバンドでのアコースティックライブ。

トップバッターの奇妙礼太郎氏は、最近ラジオなどでよく耳にしていて、歌声が独特で引き込まれてしまうなぁ、ライブ見てみたいなと思っていた方。闇夜に響き渡る歌声が幻想的でやっぱりいいなぁと思いました。
1曲持ち歌をやった後に、Reiちゃんを呼び込み。2人で「オー・シャンゼリゼ」をやったのですが、これがすごく良かったのです。アコギを抱えて、ゆったりと歌い上げるReiちゃんが色っぽくて素敵でした。奇妙さんが、途中で♪幸せなら手を叩こう~とマッシュアップのように即興で歌っていたのも楽しかった。(ダイノジとお客さんが手拍子の練習をしていたことを受けて)

この2人、Reiちゃんのイベント「Rainy Friday」で昨年共演していたのでした。行きたいなと思ったけど、その時期バタバタしていて行けなかったライブ。行けば良かったと今さら。調べたら、やはりこの時も「オー・シャンゼリゼ」やっていますね。息がぴったりなはずだ。

奇妙さんが退場し、そのままReiちゃんのターン。何をやるのかと思えば、しっとりとは正反対の「BLACK BANANA」。情熱的でかっこ良かった!アコギで奏でるアグレッシブなギターソロ、クラシックギターみたいに流れるような指使いと聞き惚れてしまうど迫力の音色、さすがReiちゃんです。

そして今日もお洋服が可愛い。眼福。

お次は高橋優くん。亀田さんと優くんは「メガネツインズ」としておなじみですね。前に横アリのワンマンに行ったことあるけど(あと「風とロック芋煮会」で見ている)、優くんの声はでかい(笑)いつも「うわー歌のパワーがすごい」と圧倒されるのですが、この日はそこまで思わなかったので、やっぱり音量落としているんだなぁと思いました。とは言えあの歌声には引き込まれてしまいます。

亀田さんと絡んでいるのを見ると、どうしても「メガネツインズ」を期待してしまうのですが、持ち曲を2曲(「HIGH FIVE」と「福笑い」)。亀田さんが、これから「優」って呼び捨てにする!と唐突に宣言していましたが、結局「優さん」と口走っていて突っ込まれていました。なんのイチャツキですかw

それから優くんが「指3本ずつで手拍子するとちょうど良いのでは」という提案をしていて、それに対して亀田さんが「股拍子(またびょうし)を発明した、これは音が出ないから」と、両膝をパンパンさせていたのが面白すぎて会場から失笑がwww 股関節痛めそうなので遠慮したいです(笑)

トリはトシロウさん。静々と登場して、BRAHMANの名曲「鼎の問」を歌い上げます。この曲はチェロの方が参加していて、これがまた味わい深くて夜の野音に似合うー。トシロウさん歌ってる時は文句なしにかっこいいのずるい。喋ってる時は面白いけどハラハラすることも多し(笑)

イベントの趣旨が趣旨なだけに、トシロウさんがいつもより大人しい印象。自身でも「今日は大人しくしている」と言っていて、音量が限られているので「お通夜みたいじゃん」といつもながらの毒舌。でも、亀田さんがお誕生日ということで、トシロウさんが音頭を取ってサプライズでケーキを用意するところはらしいなぁと。

マスクしていても誰がどう見てもケーキを持ってきたのは箭内さんだったのですが、亀田さんもサプライズでテンパったのか、箭内さんには一切触れず。箭内さん、しばらくその場に立ってたのに(恐らく紹介されるのを待っていた)、諦めていったん捌けてた(笑)最後の最後のメンバー紹介で、亀田さんも思い出して箭内さん呼び込んでたので良かったです。箭内さんも日本の音楽界に欠かせないすごい人ですよね。亀田さんと箭内さん並ぶと絵が強い(笑)

最後は全員でOAUの「世界は変わる」をセッション。ボーカルを男性(奇妙、優、トシロウ)で代わる代わる担当。Reiちゃんは恐らくキーが合わないのでギターに専念。これまたアコギでの間奏ギターソロが素敵で聞き入りました。良きパート分け。

全部で1時間ぐらいかな。バックバンドが出ずっぱりのイベントは転換がないから集中力途切れず良いですよね。ぎゅっと濃い1時間でした。今宵が平日開催へ向けての1歩目となったら素敵なことだなー。

3年前の「風とロック芋煮会」で、亀田さんと日高のり子さんに芋煮に七味をかけてもらうという縁日イベントに参加した時、「日比谷音楽祭めちゃ楽しかったです!」って亀田さんに伝えたら、お目めキラキラで「来年もやるから来てー!」って言ってくれて、そのキラキラに感動したことを思い出しました。翌年は疫病のせいで有観客開催できなかったけど(オンライン開催)、またこうして来れて嬉しかったです。

29. 06/04 日比谷音楽祭 Hibiya Dream Session 1

夜の野音も良いけれど、昼の野音も最高!と実感。本日は土曜日、昨夜と変わって思い切り音が出せるがゆえ、バックバンドもフルです。

今日も前説でダイノジのお2人が登場。大地さんがエアギアーを披露してくれて、開始前から会場を温めてくれました。そう言えば昨日トシロウさんが、「音をあまり出しちゃいけないってことで、ダイノジ呼んだんでしょ?(笑いが起きない)」っていじっていたな。ちゃんと盛り上がってたよ(笑)

まずは若手ミュージシャンからと言うことで、付き添いの方に支えられて、全盲のシンガーソングライター佐藤ひらりさん、ウクレレのRIOさん、そして若手ドラマーのYOYOKAちゃん。フレッシュな3人の伸び伸びとした楽しそうなステージングに、こちらも笑顔になってしまったな。

YOYOKAちゃんは3年前にも日比谷音楽祭でゴダイゴと、同じく3年前のサマーソニックでFall Out Boyと共演したステージを見ています。当時9歳だよ。9歳でゴダイゴとFOBと共演って何だよ漫画かよ映画かよ!すごいなーほんと。その頃に比べてすっかり大人っぽくなっていて時の流れを感じました。

お次は爽やかな風と共にSKY-HIが登場。3年前に比べるとちょっとした有名人なので、登場時に会場が色めき立っていてとまどったよ。そのリアクションから、SKY-HIを初めて見る人も少なくなかったと思われます。テレビの力ってまだまだすごいねと実感。

私もSKY-HIファンになってまだほんの5年程度ですが、考えてみたら野外で見るの初だったかもしれない。爽やかな風と日差しを味方に、「Bare-Bare」を歌いながら軽やかに舞うSKY-HIのステージは、今までに経験したことのない気持ち良さがありました。昼下がり、野外のチルタイムにぴったり。途中で強風が吹き、柔らかそうなシャツがめくれて鍛えられた腹筋が露わになったので「C COFEEのCMかよ(笑)」って思いました。(「Bare-Bare」がCMソングとなっているダイエットコーヒー、SKY-HIの腹筋が強調されたイメージカットでファンにはおなじみ)

実はチケット引き換えに行った時にリハの音漏れを聞いていて知っていたんだけど、Green Day「Minority」をカバー&日本語フリースタイルでやってくれたのが、とても意外性に溢れていたので爆上がりしました。日高くんがGreen Day好きなのは知っていたけど、こんな風にカバーすることがあるのかと衝撃で。テンション上がり過ぎたので歌詞全然覚えてなくて無念です。「自分は自分、マイノリティーで上等」って言う曲のチョイスがSKY-HIだなと感じる。

最近どこかでGreen Dayのこと語ってたな…と思い出してみたら、4月に発売したエッセイ「晴れるまで踊ろう」でした。個性に関する記述の中で、Green DayのGt/Voビリー・ジョー・アームストロングから受けた影響が大きいと語っています。

それからこのPodCastでは、中学からの同級生で現仕事仲間の圭介さんと、中学の時にRIP SLYMEとGreen Dayにハマっていたことを楽しそうに語っていて興味深い内容でした。

そしてすっかり忘れていたのだけど、昨年の「MUSICA」のインタビューで「Green Dayやりたい」って言ってたんですよね…自分の過去ツイートをたまたま見つけて思い出しました。満を持してのカバーだったのかなと思うとその場に居合わせることができて大変ラッキー。またどこかで耳にできる機会を心底願います。

Green Dayは1度だけサマソニでライブ見たことあるんだけど、ものすごいファンってわけじゃないのに知ってるキラーチューンの連発で最高に楽しかったのよ…世界のスターってこういうことよね。

最後は、ここ最近のSKY-HIのライブで必ずと言っていいほど聞いている「To The First」でしたが、日比谷音楽祭のバックバンドとやることが新鮮。「ギタリストの佐橋さんがTTFのギターフレーズを奏でているー!」という高揚がありました。
ワンマンや身内のイベントも良いのですが、こういう余所で活躍するSKY-HIも面白いことやってくれるから大好き。今後もこういう機会を積極的に持ってくれると嬉しい。

ちなみに前回のセットリスト。この時もスペシャルなフリースタイルやってくれたんだよね。

お次はミュージカル界で活躍されている新妻聖子さん。THEミュージカルスター!っていう煌めきとオーラと華やさと、風まで味方にしてぐんぐん伸び行くような歌声が圧巻でした。
ホイットニーの「I Will Always Love You(エンダァ!!)」を歌ったのですが、強弱の付け方とかためとかすごくドラマチックで、感激してうっすら涙が。舞台で活躍する人って、お客さんを一瞬にして引き込む力がありますね。


日比谷はお芝居の劇場がいくつかあり、お芝居の街でもあります。そんなわけで亀田さんはミュージカル畑の方にも音楽祭に出て欲しく思い、初回から新妻さんに参加いただいているそうです。

私は会社から東京駅までたまに歩くのですが、途中で日比谷を通過する際に、シアタークリエや宝塚劇場前にお客さんが集まっているのをよく見かけます。自粛期間中は閑散としてすごく寂しい気持ちになったから、人が戻ってきた時は嬉しく思いました。新妻さんの歌を聞いて、舞台やミュージカルが見たくなってしまったな。

トリはDef Techだよ。♪進む前に前に前に~、だよ。あの国民的超名曲を生で聞けたことに感激。日比谷に爽やかな風が吹き荒れたよ。音楽ジャンルで言うとレゲエなのかな、でももはやDef Techというジャンルのような気がします。

「My Way」は亀田さんにリクエストされたとのことですが、新曲も作っているということで披露。この新曲がまたビートがかっこよくてたぎったのですが、調べてもまだリリース前のようで残念。リリースされたらチェックしようと思います。Def Techが出演する日のサマーソニックにも行く予定なので、時間が合えば見たいな。

日比谷公園一帯で、楽器などのブースやワークショップ、フリーのステージエリアなどがあって、色んな年齢層の人が思い思いに楽しんでいて、普通の音楽フェスとはまた違った幅広さを感じるので、そこが日比谷音楽祭の魅力だなと感じます。野音のライブでは、隣の席が「誰のファンなのかな?」っていうご年配の男性で、終始楽しそうにされていたのも印象的でした。

金曜日はBブロック7列目、土曜日はAブロック4列目(実質2列目)と、大変両席でラッキーでした。亀田さんありがとうー!こんな素敵なプロジェクトがずっと続きますように。(感謝の気持ちを込めて、ささやかながらクラファンしました。)

3年前はシークレットで登場した林檎さんとミヤジの音漏れ聞いたのラッキーだったな。ほんとさすが亀田さんだよ。

日比谷野音が来年オープン100周年

亀田さんの発言で知ったのですが、日比谷野音が来年100周年だなんて。知らなかった、すごい歴史!消えゆく劇場やライブハウスが少なくない中、末永く続いて下さいと心から願います。

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