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エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その25 そんな水族館ないわ

エス太 :ソラ、今日は「感情のスケール」について話そうと思う。

ソ ラ :そうですか、暖房のストーブについて話すんですね。

エス太 :そうそうそう、冬はやっぱり、何と言ってもストーブ。
最近じゃ、エアコンもいいよ、なんて声もよく聞くけど、俺は絶対ストーブ派だね。
火の暖かさにはやっぱり勝てないと思うんだよ。
だから俺は絶対にストーブ・・・じゃねーわっ!!
「感情のスケール」について話したいって言ってんだから。

ソ ラ :すいません。マンボウのスペースについてですか?

エス太 :そうそうそう、ソラ君、我が水族館はマンボウを売りにしているから、この新しい水槽にもマンボウのスペースだけは空けておくように頼むよ。
ジンベイザメ、多種のクラゲ、アシカのショーなどで人気の水族館がある中、うちはマンボウで勝負していくんだから、マンボウのスペースだけは絶対に空けておくようにね・・・あるか、んな水族館っ!!
いや、あるかも知んないけどっ!!マンボウにもなんかゴメンだけどっ!!
違うって、「感情のスケール」について話すって言ってんのよ。

ソ ラ :壇上のスティーブですか?

エス太 :そうそうそう、やっぱあれだね、壇上のスティーブは輝き方が違うよね。
壇上のスティーブは演技にもキレがあるし、スティーブがいるだけで、舞台がこう、華やかになるよね。
やっぱり、主演はスティーブで間違いなかったね。
なんていうか、舞台上で生き生きとしてるもんね。
やっぱスティーブはすごいわぁ・・・誰やねんっ!!
もう、こわいわ、スティーブって誰?知らないんだけど。
「感情のスケール」だって言ってんの。

ソ ラ :綿棒のモチーフですか?

エス太 :そうそうそう。えっ?綿棒のモチーフってプードルなんですか?
あの、犬のプードル?
へぇ~、知らなかった~。言われてみるとなんか似てなくもないな~とは思いますけど。
そ~~なんですね~。プードルかぁ~。
    
・・・ソラ、今回ちょっとしんどいわ。こんな感じの漫才見たことあるけど。

ソ ラ :なんか、すいません・・・。

つづく

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