エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その53 メロンパン
マッキー:オィ〜ッス!!エス太、ソラ、暇だから遊びに来てやったぞ~。
ソ ラ :なんだ、マッキーさんか・・・。
マッキー:え、何?なんか雰囲気暗くない?
エス太 :ソラが仕事でいろいろとうまくいかなくて落ち込んでんだとよ。
マッキー:なんだよ。そんなことかよ。よし、俺に任せろ。
エス太 :大丈夫か?こういう時にかける言葉は慎重に選ばね~といけね~ぞ。
マッキー:大丈夫だって。こういう時こそ、自分が気分よくいて、ソースから降りてきたアイディアを言葉にするのが大切なんだ。
エス太 :おい、本当に大丈夫だろうな?
マッキー:ソラ、ちょっといいか?
ソ ラ :マッキーさん、何ですか?
マッキー:仕事でうまくいかなかったらしいな。
ソ ラ :そうなんです。僕なりに頑張ってるのにいつも空回りで。僕、自信を失ってしまってて。
マッキー:そっか。ソラにいいことを教えてやる。あそこのパン屋あるだろ?佐藤ベーカリー。あそこのメロンパンな、毎週火曜日は少し安いぞ。
ソ ラ :え?
マッキー:どうだ、けっこういい話だろ?
ソ ラ :マッキーさんには、僕の気持ちなんて全然わからないんだー!!大嫌いだ、バカヤロー!
バタン(扉が閉まる音)
マッキー:エス太、アイツ出てったけど・・・。
エス太 :マッキー、今メロンパンの話するのは絶対に違かったぞ。
マッキー:え、マジで?
つづく
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