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エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その42 ルーティン

前回のあらすじ
ついに始まったエイブラハムー1グランプリ、アメリカ代表のマイクが失格したことにより、出場者はエス太1人となってしまった。
起床してすぐに瞑想するという基本に忠実なルーティンを見せつけ、高得点を叩き出すかに見えたエス太だったが、その後ドヤ顔を入れることで大きく減点となってしまう。

ソ ラ :さぁ、エス太選手、朝の洗面関係をここで入れてきます。おぉっと、何かを聴いているぞ。これは、なんだ?

マッキー:エイブラハムの翻訳音源ですね。これはYouTubeですね。最近では日本語でわかりやすく伝えてくれる方がたくさんいますからね。

ソ ラ :ながら聴きですね。ここからもう、エイブラハムが好きだという姿勢が伝わってきます。

マッキー:いいですね。朝一でエイブラハムをインプットするとは、ハムポイント高いですよ。

ソ ラ :続いて朝食です。これは・・・目を閉じていますか?

マッキー:そうですね。食事を味わっていますね。彼は味に集中する時、目を閉じるクセがあります。

ソ ラ :味わう。今まさにその瞬間を楽しんでいるということでしょうか?

マッキー:そうですね。彼は今、至福に包まれていますね。

ソ ラ :そして、歯を磨き、どこかに行こうとしていますね。

マッキー:えっ?これは、まさか!?

ソ ラ :なんでしょう?どこに行くのですか?

マッキー:さ、散歩ですね。

ソ ラ :散歩を入れてきたーっ!!

マッキー:ここで、難易度の高い技、散歩を入れてくるか~。すごいな。

ソ ラ :散歩はどのようにすごいのでしょう?

マッキー:エイブラハムは散歩することをおすすめしていますね。
「飼い犬のために散歩をする人は多いけど、自分のために散歩をする人は少ないよね」と言っていたりします。

ソ ラ :そうなんですね。着実に高得点を重ねてきてますね。
さぁ、帰宅し、椅子に腰をかけました。何をするのか。・・・おや?何もしませんね。これはどういったことでしょう?

マッキー:おいおい、ウソだろ!!?

ソ ラ :やはり驚きますよね。やはり、これは減点でしょうか?

マッキー:逆ですね。彼の顔を見てください。ぼけーっとしてますよね(゜ρ゜)
もはや、アホ面です。アホ面というか、もうアホです。

ソ ラ :確かにボーッとしてますね。これが、どうして高得点なのでしょう?

マッキー:彼は今、「何もしてない」をしています。ボーッとしているのはある意味では瞑想状態なんです。
彼は今、受け取りモードなんです。

ソ ラ :なるほど、そして、おもむろに何かを取り出しました。
これは、ノートとペンですね。

マッキー:これは、もう・・・すごいわ。アレをやるつもりですね。どこまでハムポイントを重ねるんだよ。

ソ ラ :アレ・・・ですか?

つづく

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