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エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その83 暇潰し

エス太 :暇だな~。

ソ ラ :そうですね~。

エス太 :これは~、あれだな、感情のスケールで言う8番の「退屈」だな。

ソ ラ :今の僕ら、願望が拡大してますね。

マッキー:オッス~!暇だったから、遊びに来たぞ~。

エス太 :チッ、また暇な奴が増えたわ。

ソ ラ :暇人に暇人を足しても結局暇なんですよね。

マッキー:何それ!来ていきなり悲しっ!!こんな悲しい登場のしかたある?

エス太 :なぁ、マッキー何かおもろしろいことないか?

マッキー:んなこと言われてもな~。んじゃ、あれやるか。

ソ ラ :あれ・・・ですか?

マッキー:男なら一度は言ってみたいセリフ選手権。

ソ ラ :・・・は?

エス太 :しょうがね~な。それやるか。

ソ ラ :いやいや、「それやるか」じゃなくて!飲み込み早すぎない?いろいろ足りてませんって。説明が足りてませんって。

マッキー:説明も何も、男なら一度は言ってみたいセリフ選手権だっつ~の。ソラ、審判やれ。

ソ ラ :いや、そもそもルールがわからないんだって。

マッキー:いいかソラ、ルールってやつはな、いつでもお前の中にあるんだ。内側の声に耳を傾けてみろ。

ソ ラ :いや、ないわっ!!絶対ないわっ!!

エス太 :ソラ、お前なら大丈夫。きっとできるさ。

ソ ラ :できないって!オイ、その諭(さと)す感じで言うのやめろっ!!腹立つ。
てか、日本語通じてます?僕の言ってることわかります?ルールもわからないし、できないって言ってるんですけど。

マッキー:ソラ、俺たちは、お前を信じてる。

ソ ラ :ダメだ。この人たち、言葉が全く通じないタイプの人たちだ。

つづく

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