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エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その80 ミックスバイブレーション

前回のあらすじ
こんにちは、ソラです。前回僕は、先生にある質問をしてみました。
愛するパートナーがいながら、他のたくさんの人を愛していたいとか、愛されたい、モテたいというような願望がある場合、このような、一見世間では受け入れられないような願いでさえもソースは叶えてくれるのか?という質問です。
先生はこの話には重要なポイントが2つあると言いました。
1つが、愛を探す場所について。
もう1つが、そう願う人が何を信じ、どんな概念を持っているのかについて。
だそうです。今回はその2つ目について話を聞いていきたいと思います。

エス太 :めずらしく、あらすじでボケなかったな。

ソ ラ :仕方ないですよ。みんながわかるように説明するためには、マジメにもなりますって。

エス太 :いいね〜。んじゃ、2つ目の、そう願う人が何を信じ、どんな概念を持っているのかについて話そうか。

ソ ラ :お願いします。

エス太 :ソラがこの質問をした時、「世間では受け入れられないような願い」と言っただろ?

ソ ラ :はい、言いました。

エス太 :それが、今俺たちの周りにある世間一般の概念だ。そして、俺たちはパートナーがいるのに、他の人を愛することはいけないこと、他の人から愛されたいと願うことはいけないことだと、そう教えられてきたよな?

ソ ラ :そうですね。

エス太 :だから、その概念は自然と俺たちの概念になっているんだ。
時代が変われば世間の概念も変わるかもしれない。でも、それがいつになるかなんてわからない。

ソ ラ :確かに、愛するパートナーがいるのに、他の人からモテたいと思うことに、どこか罪悪感を感じてしまいます。こんなにも素敵なパートナーがいるってのに・・・。

エス太 :ソラ、目を覚ませ!お前には、まだパートナーなんていないんだ。帰ってこい!

ソ ラ :はっ!そうでした。僕はまだシングルでした。完全に妄想の中にいました。

エス太 :お、おぅ。やっと帰ってきたか。
つまり、そんなふうに世間の概念は、少なからず俺たちの信じていること、概念に影響を与えているんだ。

ソ ラ :なるほど。

エス太 :そして、俺たちが持つ信念や概念は時に望みへの抵抗となってしまう場合がある。
誰かを愛したいという、ポジティブな愛の波動と、それに抵抗するネガティブな罪悪感の波動が混在してしまうんだ。
これをエイブラハムはミックスバイブレーションと言っている。

ソ ラ :ミックスバイブレーション?なんか、必殺技みたいですね。

エス太 :ミックスバイブレーションは決していい引き寄せの状態ではないんだ。
例えば、仕事を休みたいという願いがあったとして、でも仕事は休めないという願いに抵抗する思考を持っていたとする。すると、時にケガや病気になってしまい、結果的に仕事を休まなければいけなくなるといった微妙な願いの叶い方になってしまったりするんだ。

ソ ラ :そうなんですね。

エス太 :だから、願いに抵抗する信念や概念が自分の中にあるうちは、そのフィーリングから行動することはおすすめしないよ。
つまり、罪悪感があるうちは、その行動は取らない方がいいってことだ。

ソ ラ :でも、たくさんの人を愛すること、愛を与えることはいいことなはずじゃないですか?

エス太 :まずは自分の心のコップを愛で満たすことが先だよ。そうすると、コップから溢れた愛は周りに素晴らしい影響を与え始める。
それこそが、無条件の愛だ。

ソ ラ :無条件の・・・愛。

エス太 :そう、自分が愛を与えるから、相手にも自分を愛してほしいと思うことは、条件つきの愛なんだ。
確かに、ソラの言うとおり、たくさんの人を愛することは本当に素晴らしいことだ。ただ、それは無条件の愛である方がいい。

ソ ラ :僕はただ、悦(よろこ)びの中でみんなを愛していたいだけなのに。僕が考える愛が条件つきなのか、よくわからなくなってきました。

エス太 :大丈夫。きっとわかるさ。決して自分を責めることはしなくていい。
それにな、誰かに向ける無条件の愛に、制限はないんだぜ!その愛の量は無限なんだ。
いつか、自分を満たしたその愛で世界中を愛してやればいい。

ソ ラ :先生はモナミさん(エス太の嫁)以外の誰かからモテたいと思ったことはないんですか?

エス太 :俺はないね。俺は自分の内側の愛を知っているからな。

ソ ラ :さすが先生だ。先生、気晴らしに外にカフェオレでも飲みに行きませんか?駅前にいいカフェができたんですよ。

エス太 :えっ?あそこの店?行く行く。ちょっと待ってて、着替えてくるから。

ソ ラ :えっ?着替え?

エス太 :待たせたな〜。

ソ ラ :どうしたんですか、先生。そんなにバッチリきめちゃって、ワックスで髪もセットしてるじゃないですか。

エス太 :ん?そうか?まぁ、身だしなみは大切だからな。

ソ ラ :そういえば、あそこのカフェ、美人な店員さんが多いですもんね。
・・・え?先生、もしかして、モテようとしてます?

エス太 :バ、バカ言え!!お前は、本当に、そんなわけ、お前は本当バカじゃね〜の!そんなんお前、マジで・・・

ソ ラ :めちゃめちゃ動揺してんじゃん。めちゃめちゃモテたがってんじゃん。


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