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エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その67 コントラスト

ソ ラ :先生、先生は以前、僕たちは悦(よろこ)びのために生まれてきたと言いました。では、なぜ、僕たちの人生で望まないことが起こるのでしょうか?望まないことは、悦びとは真逆の気がしますが・・・。

エス太 :望まないことが起こるのは、俺たち人間の視点で見れば一見最悪なことだよな?でもな、ソースの視点で見ると、それすらも素晴らしい体験なんだ。俺たちは望まないことを体験することで、望みが明確になる。「あれは嫌だ」「あれが好きだ」ってな感じでな。

ソ ラ :願望実現のステップ1ですね?

エス太 :そうだ。そしてな、望まないことを体験することで明確になった望みを叶えていく、その過程を俺たちはこの人生で楽しむために生まれてきているんだ。それもまた人生の悦びなんだよ。

ソ ラ :そうなんですか!?

エス太 :そう。だから、望まないことは俺たちの人生から無くなることはない。なぜなら、俺たちはそもそも、それを楽しみにこの人生をやりにきているから。そして、望まないことがこの人生から無くならない理由がもう一つある。

ソ ラ :僕たちの人生から望まないことが無くならない理由が他にもあるんですか?それは何でしょう?

エス太 :その前に、この世界は願いが叶うようになっている。さっきも言ったが、望みや願いが打ち上がれば、それは基本的に叶う世界だ。

ソ ラ :でも、多くの人の願いが叶っていませんよね?それは、なぜなんですか?

エス太 :それは、この世界のルールを知らないだけだよ。願望に抵抗しなければ、その願いは受け取れるんだ。

ソ ラ :そのルールを先生はいつも僕に教えてくれているわけですね?

エス太 :そう。そしてな、話を戻すと、この世界は願いが叶うようにできていて、俺たちは意識の深い部分で、「望みを明確にしたいという望み」を持っているんだ。それこそが、この人生から望まないことが無くならないもう一つの理由だよ。

ソ ラ :そうなんですね。つまり、望みを明確にしたいという望みが叶っているわけですね。でも望まないことなんて誰しもが体験したくないですよ。

エス太 :もちろんそうだよな。でもな、考えてみろ。望みが瞬時に叶い続ける、何の多様性もない世界なんて、退屈だと思わないか?

ソ ラ :それは、そうかもしれませんが・・・。

エス太 :ソラ、おもしろい話をしてやろう。ソースは純粋でポジティブな愛の存在。それが故にネガティブというものを体験できない。だから、この世界を創造し、俺たちを通して多様性を楽しんでいるんだ。俺たちはいつもソースと繋がっていて、俺たちが体験していることは、ソースも体験している。そして俺たちにしかできない、むしろ俺たちだからできる、あらゆる体験をソースは悦んでいるんだ。

ソ ラ :なんか、思考が追いつかないくらい深い話になってますね・・・。

エス太 :ちょっと難しく話してしまったな。すまん。ちなみに、この多様性(望まない体験)のことを、エイブラハムは「コントラスト」と呼んでいる。

ソ ラ :「コントラスト」ですか。覚えておきます。

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