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エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その58 願いと受け取り

ソ ラ :先生、今日も来ました。今日はどんな話を聞かせてくれるんですか?

エス太 :いいか、ソラ、俺は今から昼寝をしたいと思ってる。そして、その後はゆっくりとくつろごうと思ってる。よって、今日のところは帰れ。明日にでもまた出直してこい。

ソ ラ :そうですか。先生、僕おいしいカフェオレを買ってきたんです。そして、こちらはそのカフェオレに物凄く合うお菓子です。
どうぞ、胃袋にお納めください。

エス太 :今日は「願いと受け取り」について話そうと思う。

ソ ラ :この切り替えの早さ、そしてこのチョロさ。先生、さすがです。

エス太 :え?お前、今チョロいって言った?

ソ ラ :いいえ、何も言ってません。願いと受け取りですか?

エス太 :そう、何かを願う波動と、願いを受け取る波動は違うんだ。もう少しわかりやすく言うとだな、求めるチャンネルと、受け取るチャンネルは違う。

ソ ラ :求めるチャンネルと、受け取るチャンネル・・・ですか?

エス太 :そう、それはまるでトランシーバーみたいなもんだ。送信ボタンを押し続けたまま、何かを欲しいと言い続けても、その返答を受け取ることはできない。
その返答を受け取るには、送信ボタンを一度離して、欲しいと言い続けるのをやめる。そうすると相手側の返答が聞こえる状態になる。
俺たちは、このやり取りをいつもソースと行っているんだ。

ソ ラ :なるほど。僕たちは、いつもソース相手に送受信をしているんですね。

エス太 :そう。例えば、「あれが欲しい。今それを持っていない。あれがどうしても欲しいんだ」と言い続けているとする。それは求めるチャンネルで、送信ボタンを押したまま駄々(だだ)をこねている状態だから、ソースからの返答が聞こえない。
俺たちが何かを願ったり、求めた瞬間、ソースはもうその願いを叶えて、与えようとしてくれているんだ。
そこで、送信ボタンを離し、駄々をこねることをやめ、受け取るチャンネルに切り替えてみる。
受け取るチャンネルは波動が高い状態。気分がいい状態のことだ。瞑想で抵抗の思考を静め、強制的に波動を上げることもめっちゃいい。
そうすると、フッとアイディアが降りてきたりする。若しくは、願いが叶うような出来事が起こる。

ソ ラ :先生が言う「受け取るチャンネル」や「受け取りモード」は、言葉は違くても意味は同じですね。つまりは気分よくアラインしている状態のことですね。

エス太 :そうだ。そしてな、俺たちは何かを求めながら、受け取ることはできない。求める波動と、受け取る波動は周波数が違うからなんだ。
リモコンでテレビの見たいチャンネルに周波数を合わせなければ、そのチャンネルの番組を見ることはできないだろ?
人生も同じだ。自分が体験したいこと、見たいものにフォーカスし、波動というチャンネルを合わせる。そうすることで、自分が体験したいこと、見たいものが人生に引き寄せられるという仕組みなんだ。

ソ ラ :さすが先生、今日も勉強になるわ~。

エス太 :他にも、問題のチャンネルと、解決のチャンネルは違うことを知っておくといい。
何か問題が起きた時、その問題にフォーカスし続けると、引き寄せの法則が働き、問題が長続きしてしまったり、問題がさらなる問題を呼んでしまったりする。
多くの人は努力でその問題を解決しようとするけど、実はこれはあまり効率的ではないんだ。
問題が起きた瞬間、ソースは問題を解決し、その解決策をすでに与えてくれている。
そんな時も、受け取りモードになることで、その解決策を受け取ることができるんだ。ここでもやはり、瞑想がおすすめだ。
実は問題解決の手っ取り早い方法は、自分が解決のチャンネル(波動)に合わせることなんだよ。

ソ ラ :なるほど~。よくわかりました。僕もできるだけアラインして、ソースの声が聞ける受け取りモードの時間を増やしてみます。

エス太 :そうしてみろ。てか、早くカフェオレ飲もうぜ。

ソ ラ :あ、忘れてた。はい、飲みましょう。

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