なぜ我々は不安を感じるのか part1
私は運悪くパワハラ上司と仕事をすることになってしまった。
ひどく罵られ、鬱憤が溜まり、周りに当たったり暴飲暴食をしてしまった。
そんな経験、誰もが一度はあるのではないだろうか?
同じようなことを繰り返さないために、私は学ぶことに決めた。
ストレスとはなんなのか?
私はストレス脳(著:アンデシュ・ハンセン)を手に取った。
そこで得た私の閃きは、我々は挑戦をするために不安を感じるのだということだった。
脳は幸せではなく、生存を選ぶ
人々は昔の貴族や王族ですら羨むような生活を手に入れた。
衣食住に困らないし、インターネットを開けば飽きることもないくらい膨大なコンテンツが広がっている。
なのに、なぜまだ不安を感じるのか?
その答えは、生物学的な人間の過去にあるのだ。
我々が今の時代に生きているのは奇跡に近い。
何十万年も前から途絶えることなく命を紡いできた結果である。
適者生存という有名な言葉があるが、適者生存が意味するのは賢いことではなく、環境に一番適した生物が生き残るということである。
つまり、頭脳がよくても、お金持ちでも子孫を残せない遺伝子は途絶えてしまう。
ということは我々は生存に最適化された動物なのである。
人間の歴史の99%は、ライオンなど動物、天災、殺人、飢餓などの脅威に晒されていた。
そこで生き延びていた種というのは、いつも自分の生命の脅威を感じ取り、不安を感じていた種である。
そのような種が選ばれた遺伝子として今まで残ってきたため、我々は強く不安を感じる遺伝子を持っているのだ。
不安は脳からのメッセージ
不安を感じるというのは悪いことではない。
脳というのは驚くべき速さで体内(脈拍など)と外的環境の要因から計算をし、感情という形で我々に答えを導く。
感情というのは、脳から発せられる我々へのメッセージなのだ。
脳のメッセージをいかに解釈するか
不安を感じるということは脅威がそばに存在することを意味する。
この情報はとても価値のあるものであり、いかに解釈するかが問題になる。
私の場合は、我々を挑戦に仕向けるものだと解釈した。
パワハラ上司がお前を狩りにきてる。
この場合の不安の解釈の仕方は2パターンある。
「逃走」か「闘争」である。
逃げればその場は収まるし、逆に勝てばこれまた収まる。
どちらにせよ収まるのであれば、勝って収めたいものだ。
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