【Web5について徹底解説】#1
今回は、タイトル通り「Web5」について私の考えも入れつつ、
分かりやすい様に解説していきます。
「Web3」に続いて「Web5」か・・・・と思った方や、
「Web5は聞いたことあるけど良く分からない」と思った方。
是非、この記事を読んで勉強していきましょう!
1.Twitterの創業者「ジャック・ドーシーから生まれた」
この、「Web5」という概念及び仕組みは、
2022年6月にTwitterの創業者ジャック・ドーシーが発表した内容です。
そして、ジャック・ドーシーはWeb3に不満を持っている事に有名です。「Web3はあなたのものではなく、VCや投資家のものだ」と、現状を取り巻くWeb3に対して痛烈に批判してきています。
そんな「Web5」ですが、大前提として「Web3」と同じ分散型です。
但し、VCや投資家が利益を得ることがWeb3と比較し、非常に難しい仕組みなっています。現にジャック・ドーシーはTwitterでも「Web3のVC達にご冥福をお祈りします」と皮肉めいたツイートをしていました。
この発表に対し、世間からはまるでWeb1,2,3,5…フィボナッチ数列だ。これが正しい分散型だ。良く分からなくなってきた。など数多くのコメントで溢れかえっていました。これらの、ジャック・ドーシーのコメントから推測をすると、「質の低いWeb3を排除し、質の高い分散型Webのみ」を構築できる環境を整える。というような狙いがあったのではないか。とも見られています。それでは、Web5では何が実現できるのか?そして変遷を繰り返すWebの利用者として知っておいた方が良い情報などをお伝えしていきます。
どうぞ、お付き合いください。
2.Web5とは?
まずは、「Web5」について説明していきます。
①自分のデータとアイデンティティ(マイナンバーや免許証など)を管理できる非中央集権的なWeb
②Web3では、利益目的のVCや投資家が大量のトークンを売買するようになっているため、一般人が気軽に利用できなくなっている
③極論、Web5ではWeb3の技術を使用しなくても分散型Webを実現できる
定義としてはこんな感じです。
①についてですが、現在これらを管理しているのは国や企業のサービスプロパイダが管理しています。つまり、自分のデータを個人ではなく、国や企業が管理しているということです。これを「中央集権的なwebでの管理」と表現しています。そしてこの中央集権的な管理が多くの問題を抱えています。
なので、Web5では管理手法を個人に転換しようという考えがあります。
現在、私たちは無数のアカウントを持ちIDやパスワードをそれぞれ覚え、管理しなければいけません。この理由は、個人データを国や企業に管理してもらっているからです。そして、このデータは第三者の所有物となっています。具体的な第三者とは、いわゆる「GAFA」です。(あくまで例え)
僕たちは、このGAFAのサービスを安価で使用する代わりに、個人データを提供しています。例えば、個人情報は勿論、検索履歴や操作のログなども含まれます。そのデータを元に、新たなサービスを数多く生み出しています。
これは、良いことでもある一方、企業として大きくなりすぎており、
国や個人を脅かす存在にまで成長しております。サービス内容を少し変化させるだけで、国の政策や選挙結果を変えれるほどです。
この問題を変えようとしたのが、世界のエンジニア達であり、
ブロックチェーンを利用した「Web3」になります。
ブロックチェーンとは、特定の国や企業が管理することのない、分散型のネットワークであり、世界中の誰もが同じネットワークにアクセスすることができます。そして、誰でもブロックチェーンに登録された情報を閲覧することが可能です。また、このブロックチェーンの多くはトークン(仮想的なお金=暗号通貨)を発行しております。そして、このトークンと呼ばれるものは、ウォレット(デジタルの財布:例としてMetamask)で管理が可能です。
Web3ではブロックチェーンで発行されているトークンを使用することで、
自分の取引を非中央集権的に記録することができます。
そのため、国や企業が改ざんしたり公開を停止することなどが不可能です。
取引内容に関しても、ウォレットを使うことで、無料で個人が取得することも可能になります。このように国や企業ではなく、個人でデータ管理が出来るようになったWebを「分散型のWeb=Web3」と呼んでいます。
しかし、このWeb3が拡大するとともに問題も生まれてきます。
それは、トークンを投機的(利益重視)な目的で利用する人が増えてたことです。これが顕著なのがVCや投資家であり、Web3開発企業に投資を行い、
そのリターンとしてWeb3の会社からトークンを受け取る様になりました。
これによりトークン価格が乱高下するようになり、安価なNFTを購入するときの取引手数料がNFT自体の金額を超えるような事態を招いたこともありました。つまり、多くの資本を持つ人が、トークンの価格を極論コントロールできてしまう状況が生まれたのです。
この背景が、ジャック・ドーシーのTweetになります。
そして、この状況を打破するために発表したのが「Web5」です。
Web5は、分散型のアプリケーションを構築するための基盤を提供します。
この基盤は、DWP(Decentralized web platform)の略です。
このDWPの基盤の上ではDPA(Decentralized web application)と呼ばれる、分散型ウェブアプリケーションを作成することが出来ます。
つまり、開発者はブロックチェーンを利用しなくても、Web5で提供されるDWPを使うことで、分散型のアプリケーションを作成できます。
これまで、分散型のサービスを作るには、実質ブロックチェーンを使用するしかありませんでしたが、DWPという選択肢が増えることになります。
それでは、Web5ではどのような仕組みで自分のデータを管理できる、
非中央集権的なWebを実現させるのでしょうか?
次回は、こちらのテーマにて綴っていきます。
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