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🅂3 ライフデザインシートの作り方(1)

「A little dough」 第2章 プランを考えてみる 🅂3

➤ライフデザインシートとラフ・スケッチ
 前回はラフ・スケッチ(ライフ・デザインとベクトル)のグラフを掲載しました。これは、まずライフ・デザインの具体的なイメージをつかむために掲載したのですが、実際はラフ・スケッチを描くためには、下の「ライフデザインシート」というものを使います。 「ライフデザインシート」を作れば、ラフスケッチは勝手に出来上がります。一度イメージしてしまえば、ラフスケッチは頭の中にあればいいものです。

ライフデザインシート
ラフ・スケッチ(ライフ・デザインとベクトル)

➤(1)自分自身の価値観(大切な言葉や考え・大切なこと・もの、興味の対象など)
 それではライフデザインシートを見ていきます。はじめは自分自身の価値観です。🅂1で記載したように、自分の価値観を文章で表現するのはなかなか難しいので、表に示したように「大切な言葉や考え」「大切なこと・もの」「興味の対象」などを思いつくままに、書き上げていきます。価値観は具体的な言葉そのものが重要です。また「ものやこと」だけでなく、行動の際の「拘り」にも価値観は強く反映されています。自分の普段の行動を振り返ってみることで、意外な気づきがあるかもしれません。
 いずれにしても「価値観」はすでに存在しているものなので、それを自分で描き出せるかどうかの問題です。私は以前、フランクリンプランナーの小さな手帳を使っていましたが、そのウエブ講座には以下のような記述があります。自分の価値観にアプローチする方法が示されていますので、参考にするといいと思います。
 この作業を通じて自分にとっていくつかの重要なキーワードがみつかれば、かなりの成果です。このシートづくりをきっかけにして、自分の価値観とはどんなものか、日常的にも意識してみることをお勧めします。

次の質問に答えてみてください。その答えを選んだ理由も考えておきましょう。どうでしょうか?いろいろと思い浮かぶことがあると思います。人生の設計図作りのポイント、つまり自分の「価値観」の発見は、過去の選択を紐解くことで、見えてくるのです。

あなたはなぜ今の会社(学校)に入りましたか?
あなたはなぜ今の趣味を始めたのですか?
結婚相手のどこが一番よかったですか?
あなたはなぜこの場所に住んでいるのですか?
これまでに会った人で、ぜひもう一度会いたいと思う人は?
あなたが一番好きな言葉は?
あなたがこれまでに読んだ一番好きな本は?
これまでの仕事で一番充実していたことは?いつ?どんな仕事?なぜ?
家族との思い出で一番楽しかったことは?いつ?どんな内容?なぜ?
友人とのイベントや活動で、一番充実していたことは?いつ?どんな内容?
なぜ?

出典:「手帳で人生を変える!」一週間で身につくプランナー実践講座
1日目:価値観の大切さを知る

➤(2)10年毎のビジョン  
 それでは次に10年毎のビジョンを考えていきます。ビジョンには縦軸に10年毎の年齢、横軸には人生におけるいくつかの分野を分けて書くようになっています。人生のカテゴリーには「仕事」「家庭」「趣味」「友人」などが考えられますが、ご自身で考えていただいて追加・削除自由に行ってください。このカテゴリーの分類や優先順位付けが、私たちの価値観を知る材料にもなるはずです。
 具体的な記入方法ですが、すでに将来のビジョンがイメージできている方は、そのビジョンが何歳くらいの時に達成されるものなのか想定してみる必要があります。そしてそれを足掛かりに前後を10年単位でそれぞれのビジョンを埋めていきます。年齢欄には60歳、70歳、80歳まであります。若い方はピンとこないかもしれませんが、いずれは年を取り、父や母のようになる自分と向き合ってみるのもいいことだと思います。
 まだ具体的なイメージの持てない方は、まず10年後のビジョンを考えてみます。今20歳の学生の方であれば、10年後の30歳の時に何をしているのか、あるいは何をしていたいのか想像できることはあると思います。それを考える際にヒントになるのは、(1)に記載した価値観に関わるいくつかの言葉です。そこを足掛かりに、いろいろ想像してみてください。仕事、家族、趣味…となりたい自分やライフスタイルなどがおぼろげにでも見えてくれば、とりあえず言葉にして表を埋めてみましょう。あとで変わるかもしれませんが、変わったら修正すればいいだけです。大事なことは、自分の未来をイメージして、それが少しづつ具体的に見えてくることです。それが、望む姿かどうかは、いずれわかります。自分の未来と向き合う時間を作る、これもこのデザインシートの大切な役割の一部です。




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